ばら積み運搬船「CAPE ENTERPRISE」の引渡し(川崎造船)

2003年03月06日

川崎造船は、3月6日、坂出工場において、OCEAN SHIPHOLDING S.A.社向けばら積み運搬船「CAPE ENTERPRISE:ケープ・エンタープライズ」(当社第1516番船)の引渡しを行います。

本船は、当社と三井造船が共同設計した最新鋭の大型ばら積み運搬船シリーズの第2船で、昨年7月5日に引渡した「CAPE FUTURE」(当社第1512番船)の姉妹船です。本船は、引渡し後、オーストラリアと日本間の石炭・鉄鉱石の運搬に従事します。

なお、本船の工程、主要目ならびに特長は次の通りです。

1.工程

起 工 2002年 6月14日
進 水 2002年12月 7日
引渡し 2003年 3月 6日


2.主要目

全長 290.00 メートル
長さ(垂線間) 280.00 メートル
幅(型) 47.00 メートル
深さ(型) 24.40 メートル
満載喫水(型) 17.95 メートル
総トン数 92,993 トン
載貨重量 185,909 トン
貨物艙容積 205,722 立方メートル
主機関 川崎-MAN B&W 6S70MC MkVI型 ディーゼル機関1基
連続最大出力 16,860キロワット × 91回転
乗船定員 28名
船級 日本海事協会(NK)
船籍 パナマ


3.特 長

1) シンプルで、かつ合理的な荷役設備を備えた最新鋭の大型ばら積み運搬船です。
2) 主機等からの排ガスに含まれる窒素酸化物を削減するための対策を施すとともに、機関室消火設備は炭酸ガス方式から泡消火方式に変更するなど、地球環境に配慮しています。
3) 安全性向上のための新規則(ばら積み貨物船の追加安全措置)を適用し、安全性の高い船となっています。
4) 推進抵抗の軽減を図るとともに、最新のディーゼル主機関および高効率タイププロペラを採用しています。