LPG運搬船「ALTHEA GAS」の引き渡し(川崎造船)

2003年01月27日

 

川崎造船は、1月27日に当社第1515番船 I。S。 CARRIERS S.A.(アイ エス キャリアズ エス エー)向けLPG運搬船「ALTHEA GAS」(アルセア ガス)を引き渡します。

本船は、1969年に当社初のLPG運搬船を建造して以来、31隻目のLPG運搬船になります。

本船の主要目および特長は次のとおりです。


<工 程>  
起工 2002年05月15日
進水 2002年06月25日
引き渡し 2003年01月27日
   
<主要目>  
全長 227.00 メートル
長さ(垂線間) 216.62 メートル
幅(型) 36.00  メートル
深さ(型) 21.90  メートル
満載喫水(型) 11.60  メートル
総トン数 46,393 トン
載貨重量 53,677 トン
貨物タンク容積 82,488 m3
主機関 川崎-MAN B&W 5S70MC MkVI型ディーゼル機関×1基
連続最大出力13,900キロワット×91回転/分
航海速力 約17.0 ノット
定員 30名
船級 American Bureau of Shipping(ABS)
船籍 パナマ


<特 長>
1) 低温で液化されたLPG(液化石油ガス)を積むため、船体から自由に収縮する独立型貨物タンクを4区画の船倉内に4基設けています。
2) 貨物タンクには、-48℃までのLPGを積み込むことができるように低温用特殊鋼材が使用され、周囲は発泡ウレタンを用いた防熱が施されています。
3) 主機関には、省燃費型の超ロングストローク2サイクル低速ディーゼル機関が採用されており、さらに推進抵抗の少ない船型および川崎フィン付ラダーバルブの採用により、燃料消費量の低減が図られています。
4) 主機起振力の低減、プロペラ設計への配慮、川崎ダンプタンクの採用などの振動対策が施されており、海上試運転においてその性能を確認しています。
5) LPG―FSO(LPG浮体貯蔵設備)からの荷役が可能な係船設備を備えています。
6) 海洋生物の生態系保護のため洋上にて実施するバラスト水の張り替えが円滑に行えるよう、バラストタンクを細分化しています。