高出力と低騒音・低排出ガスレベルを両立させた4ストロークエンジン搭載の高性能モデル「ジェットスキー STX-12F」を新発売

2002年12月24日

 

川崎重工は、高出力と低騒音・低排出ガスレベルを両立させた新開発の4ストロークエンジン搭載の高性能モデル「ジェットスキー STX-12F」を、2003年3月1日より全国一斉に新発売します。

今回新発売する「ジェットスキー STX-12F」は、世界最高水準の性能をもつモーターサイクル「Ninja ZX-12R」用エンジンのコンセプトおよびテクノロジーを駆使してPWC(注)専用に新開発された、「ジェットスキー」ウォータークラフト初となる4ストロークエンジンを採用することにより、日本舟艇工業会の加速騒音規制値と排出ガス規制値を大幅にクリアする低騒音・低排出ガスレベルを実現した3人乗りモデルです。

「ジェットスキー STX-12F」は、中低速域での高トルク・高出力と全回転域にわたる優れたアクセルレスポンスを発揮する、水冷4ストローク直列4気筒エンジン(1、199cm3)を搭載しています。この高性能エンジンと「STX シリーズ」のテクノロジーをベースに開発されたハル(艇体)の組み合わせにより、優れた加速性能、操縦性能を実現します。

なお、「ジェットスキー STX-12F」は、東京国際ボートショー(2003年2月8~11日)、大阪国際ボートショー(2003年2月28日~3月2日)に出展する予定です。

(注)Personal Watercraftの略。

1.主な特長
□エンジン関係
水冷4ストローク直列4気筒エンジン(1,199cm3)は、中低速域での高トルク・高出力と全回転域での優れたスロットルレスポンスを実現するとともに、排出ガス中のHC/NOxを10分の1以下に低減しています。
2連のウォーターマフラーや大容量の吸気ボックスを採用することにより、大幅に騒音を低減しています。
排気バルブに新素材を採用するとともに、エンジン外装は二重塗装を施して、優れた耐久性を実現しています。


□船体関係
アウターハル(艇体外部)とインナーハル(艇体内部)をFRP一体成型としたことで、高強度・高剛性を実現しています。
ハル前方部のトリプルKSD(カワサキ・スプラッシュ・ディフレクター)が、走行時の水しぶきを最小限に抑え、快適なライディングを実現しています。
万一エンジンルームが浸水した場合にも沈没を防止する浮力体を内蔵しています。


□装備関係
燃料供給システムのトラブルをメーターディスプレイに表示する故障診断機能をもたせるとともに、パソコンへのトラブル履歴の集積を可能とすることによって、整備性を向上させています。
船体後部に水中からの乗船を容易にするリボーディングステップを装備しています。
テザースイッチを採用し、ライダーが落水した場合にもエンジンが自動的に停止します。


2.主要諸元
「ジェットスキー」は、川崎重工の登録商標です。
お客様の製品お問い合わせ先
(株)カワサキモータースジャパン ジェットスキー営業部 078-921-2491