製鉄プラント事業の提携に関する検討の開始について

2002年12月19日


 

川崎重工業(株)(以下KHI、社長:田﨑雅元)とスチールプランテック(株)(以下JSP、社長:藤原義之)は、両社の製鉄プラント事業の発展を図るため、広範な提携についての検討を開始することに合意しました。

KHIは、転炉製鋼プラント、鋼板および形鋼圧延設備、各種鋼板プロセスラインを中心に、昭和30年代はじめより製鉄プラント事業を展開しています。特に転炉製鋼プラントについては多数の実績を有し、国内外の製鉄メーカーから高い信頼と評価を得ています。

JSPは、日本鋼管(株)(以下NKK)、住友重機械工業(株)(以下SHI)、日立造船(株)(以下Hitz)の3社が保有する製鉄プラント事業を継承し、高炉、焼結設備、電気炉、連続鋳造設備、条鋼圧延設備、鋼板プロセスラインおよび鋼板プロセス機器類を中心に、高い技術力と実績をベースにして、2001年4月より製鉄プラント合弁事業を展開しています。

製鉄プラント事業を取り巻く環境は、国内外マーケットの縮小や海外巨大プラントメーカーとの競争が激化しており、両社は提携の実現によって、相互に協力・補完を図り、営業力の一層の強化と、総合的な技術力、コスト競争力の向上が可能であると認識が一致しています。

今後両社は、保有するリソースを活用した最適な提携形態について検討を開始し、国内外ユーザーの多様なニーズに応えてゆくことを目的に、提携の早期実現を目指します。

□ KHI 製鉄プラント事業 概要

(1) 所在地 兵庫県神戸市
(2) 人 数 120名
(3) 事業規模 約120億円



□ JSP 概要

(1) 社 名 スチールプランテック株式会社(英文名称:JP Steel Plantech Co.)
(2) 設立日 2001年3月8日
(3) 所在地 神奈川県横浜市
(4) 資本金 10億円(出資比率:NKK 34%、 SHI 33%、 Hitz 33%)
(5) 代表者 代表取締役社長 藤原義之 (NKK常務)
(6) 人 数 180名
(7) 事業規模 約240億円