LPG運搬船「GRACE RIVER」の引き渡し(川崎造船)

2002年10月31日

 

川崎造船は、10月31日にGRACE RIVER SHIPPING向けLPG運搬船「GRACE RIVER:グレースリバー(当社第1519番船)」の引き渡しを行います。本船は、川崎重工より分社独立後、初の竣工船であり、当社が1969年に最初のLPG運搬船を建造して以来、30隻目のLPG運搬船になります。

本船の主要目および特長は次の通りです。

<工 程>  
起工 2002年 4月 1日
進水 2002年 5月14日
引き渡し 2002年10月31日
   
<主要目>  
全長 230.00 メートル
長さ(垂線間) 219.70 メートル
幅(型) 36.00  メートル
深さ(型) 20.70  メートル
満載喫水(型) 10.767 メートル
総トン数 44,673 トン
載貨重量 49,996 トン
貨物タンク容積 79,330 m3
主機関 川崎-MAN B&W 6S70MC MkVI型ディーゼル機関×1基
連続最大出力15、180キロワット×91回転/分
航海速力 約17.0ノット
定員 30名
船級 日本海事協会(NK)
船籍 パナマ


<特 長>
1) 本船には、低温で液化されたLPG(液化石油ガス)を積むため、船体から自由に低温収縮できる防熱された独立型貨物タンクを4区画の船倉内に4基設けています。
2) 貨物タンクには、-48℃までのLPGを積み込むことができるように低温用特殊鋼材が使用され、周囲は発泡ウレタンを用いた防熱が施されています。
3) 主機関には、省燃費型の超ロングストローク2サイクル低速ディーゼル機関が採用されており、さらに推進抵抗の少ない船型、および川崎フィン付ラダーバルブの採用により、燃料消費量の低減が図られています。
4) 主機起振力の低減、プロペラ設計への配慮、川崎ダンプタンクの採用などの振動対策が施されており、海上試運転において低振動であることを確認しています。