NASAスペースシャトル用耐熱コート材を改良した汚れ付着防止用セラミックコーティング剤を用いたリフォーム事業を開始(川重不動産)

2002年10月24日


 

 川崎重工グループの川重不動産(株)は、NASA(アメリカ航空宇宙局)スペースシャトルの表面タイルに使用されている耐熱コート材を改良し、汚れの付着防止機能で素材の寿命と美観を高める効果を持つセラミックコーティング剤を使用した、建物の外壁や床面のリフォーム事業を本格的に開始します。

 今回開始するリフォーム事業は、室温で従来のセラミックコーティング剤の9倍(最大で36倍)の早さで硬化するセラミックコーティング剤「DBコートB」を使用します。このコーティング剤は、硬化後にツヤのある無色透明で硬い膜を形成し、耐薬品性、耐熱性、耐候性、撥水性に優れているため、コーティングした素材の美観を高めるとともに、コーティング面の滑り止め(ノンスリップ)効果や、防損、防錆、防食、絶縁などの効果を持っています。また、汚れが付着した場合にはモップなどでの拭き取りだけで汚れを除去でき、コーティング面の光沢は8年間以上持続するため、その間のワックス掛けが不要で、定期メンテナンスの簡略化を実現します。さらに、コーティング面の損傷や効果が薄れた場合には、コーティング剤をオーバーコートするだけで、容易にコーティング面を修復できます。

 また施工方法は、はけ塗り、スプレー塗りなど一般的な塗布作業で、プラスチック、木材、金属、セラミックスなどの幅広い素材にコーティングできることから、ショッピングセンターやホテルなどの大型商業施設、神社、仏閣の木部、塗装面などの美観維持目的をはじめ、食品工場、薬品工場、レストランの厨房など清潔度の維持目的の施工が可能です。施工コストは、コーティング面の素材ごとに液剤の調整が不要なことから、従来製品比で約3割削減できます。そしてメンテナンスコストにおいても、煩雑なワックス塗り替え工事が不要になることから、オフィス等では約2年で初期費用の回収が可能です。

 当社は、これまでも床面のすべり止め加工を行う「ノンスリップカラーコート」や、ステンレス製品のリフォームを対象とした「ステンレスリフォーム」といったリフォーム事業を行ってきました。今回開始した事業は、これら既存のリフォーム事業の実績をもとに、株式会社ドゥ。ビット(埼玉県さいたま市)が開発したセラミックコーティング剤「DBコートB」を使用する新しいリフォーム事業です。

 今後当社は、住宅・マンション、オフィスビル、商業施設、病院、各種工場など幅広い分野を対象に、「DBコートB」を用いたリフォーム事業を積極的に展開していきます。