環境配慮型の小型振動ローラ2機種を新発売

2002年08月29日

 

川崎重工は、2.5tクラスの小型振動ローラ「AUTHENT(オーセント)(※) KV3WB」(コンバインド・ワイドタイヤ仕様)と「AUTHENT KV3SB」(タンデム仕様)の2機種を、9月1日より新発売します。販売価格(オプション、消費税含まず)は、「KV3WB」が590万円、「KV3SB」が600万円で、年間販売台数は、2機種合計で50台を予定しています。

今回の振動ローラ2機種の発売は、当社と転圧機械大手のボーマク社(本社:ドイツ)の日本法人ボーマクジャパン株式会社が2001年9月に合意した相互OEM供給に基づくものです。当製品は、すでに市場投入している4tクラスの振動ローラ3機種と同様に、製品コンセプトおよび製品評価を両社で実施し、「Kawasaki」ブランドで販売を行う新開発製品です。

今回発売する2機種の振動ローラは、国土交通省の第2次排出ガス規制(2003年10月より適用)をクリアするとともに、市街地や住宅地、病院など特に騒音を抑えることが必要な場所での作業に対応できる、同省指定の超低騒音基準をクリアした環境配慮型の小型振動ローラです。

また、「KV3WB」と「KV3SB」は、高性能な作業機として操作性や転圧性能、メンテナンス性などの向上を図り、以下のような特長をもちます。

□高い操作性を実現
走行レバーや各種スイッチ類は、操作性を重視した最適配置としています。
転圧作業を行う中速走行域までは微速操作性を、それ以上の車速域に入ると最大速度をレバー操作の中でできるよう「1レバー2スピード方式」を採用しています。
   
□優れた転圧性能
クラス最大のドラム径を採用することでアスファルトなどの押し出しを少なくし、ムラのない平坦性のとれた転圧作業を実現しています。
クラス最大級の起振力と振動数で、締固性の良い転圧性能が得られます。
6パターンの間欠散水機能を備えており、路面状況に合わせた最適転圧が可能で、水の節約もできます。
   
□容易なメンテナンス
フルオープンになるエンジンフードと前後部のランプ収納部カバーにガスシリンダーを採用しており、点検作業や部品交換が容易に行えます。


なお、今回の振動ローラ2機種の追加により、当社が供給を受ける振動ローラは、すでに市場投入している4tクラス3機種、7tクラス、10tクラスそれぞれ1機種の合計7機種に拡大します。

(※)ネーミングの「AUTHENT」は、英語のauthenticに由来し、「信頼できる」「本物の」という意味で、作業機として「信頼できる」振動ローラであることを意図しています。