中国・南京に油圧機器販売のための現地事務所を設置

2002年07月23日


川崎重工は、関連会社の川重ハイドロリック株式会社と共同で、この度中国の江蘇省南京市に油圧機器販売のための現地事務所を設置します。

中国の油圧機器市場は、建設機械分野を中心に油圧機器の需要が増加しており、現在の約600億円規模から2006年には約800億~1000億円規模になると見込まれています。当社は、油圧機器事業において中国を重点市場と位置付けて、現地の建設機械メーカーへの油圧機器の拡販を推進しており、すでに10社以上から建設機械向け油圧機器を受注しています。今後これらの納入が始まることから現地での技術サポートが必要であるとともに、建設機械以外の分野へ油圧機器拡販を図るためのサポート拠点として、本事務所を活用していきます。

本事務所では主に顧客サポートと販売活動の支援を行い、営業活動については従来どおり、当社の北京、上海の両事務所を拠点として行います。また部品補給、修理などのアフターサービスは、従来どおり上海川崎油圧ポンプモータ・サービスセンターで実施します。これにより、中国における油圧機器の販売・サービスネットワークがさらに充実し、満足度の高い顧客サービスを提供できることになります。

また当社は、2002年2月にカヤバ工業株式会社と油圧機器および油圧システム事業において業務提携を締結しており、中国をはじめとする海外市場において、両社の持つ海外販売網の相互活用を含めた販売活動の強化を進めています。

今後とも当社は、今回設立する事務所を活用することにより、中国市場での拡販に努めるとともに、製品競争力、技術開発力の強化に努め、国内外において油圧機器事業を積極的に展開していきます。