モロッコのセメント粉砕プラントを受注

2002年06月03日

 

川崎重工は、ホルシム(モロッコ)社(本社:モロッコ王国ラバト市)より生産能力115トン/時のセメント粉砕プラントを受注しました。今回の契約範囲は、セメント粉砕・出荷プラントの機器供給および土建・据付工事を含むフルターンキーです。なお、同プラントはモロッコ北部のフェズ市郊外の同社ラッセルマ工場に設置し、完成は2003年末を予定しています。

今回受注したプラントは、ホルシム(モロッコ)社のフェズ市内の既設工場設備を廃棄し、同市郊外のラッセルマ工場に新設するものです。今回の新設備建設は、同社の製造能力の増強を図るとともに、同地域の環境改善に大きく寄与することが期待されています。

ホルシム(モロッコ)社は、世界最大級のセメント製造会社であり、世界的にセメントビジネスを展開しているホルシム社(本社:スイス ホルダーバンク)傘下の現地企業です。同社は、モロッコ国内に2つのセメント工場を保有しており、2001年には年産220万トンのセメントを製造販売しています。

今回の受注は、昨年受注したラファージュ(モロッコ)社向けの生産能力2、300トン/日のセメント製造プラントに続くもので、国際的な大手セメントメーカーから当社の技術力および実績が高く評価されたものです。また、この大手セメントメーカーからの相次ぐ受注は、地元欧州のプラントメーカーに対し、同地域における当社の競争力を広く認知させるものです。

当社は、昨年パリに「ヨーロッパ オペレーション センター」を設立し、欧州・中近東・北アフリカ方面のプラント案件を営業活動からアフターサービスまで包括的にバックアップする体制を構築しており、今回の受注は、当社セメントプラントビジネスの今後の世界展開への大きな前進となるものです。

今後も当社は、海外プラントビジネスに関し営業活動からアフターサービスまでの包括的な体制強化をさらに進め、積極的な事業展開を行ないます。