固形燃料(RPF)製造の新会社を設立

2002年05月16日

 

川崎重工は、(株)関商店(本社:埼玉県久喜市、社長:関勝四郎)と共同で、古紙・廃プラスチック類を原料とする固形燃料(RPF:Refuse Paper & Plastic Fuel)の製造・販売を行う「株式会社 エコ・マイニング」を設立しました。

今回設立した新会社は、2003年4月の操業開始を目処に生産能力4,500t/月のRPF製造プラントを新設し、製紙、製鉄、石灰製造業などのRPFユーザーへ販売するとともに、RPFの原料となる廃プラスチックや古紙類などの収集も行います。

当社は、1995年に国内初となるRPF製造設備を関商店に納入し、これまで30件以上の豊富な設備納入実績を持ちます。また、1998年には当社八千代工場において、NEDO委託「可燃ごみ再資源燃料化技術開発」(古紙を主体とするRPFの開発)を行う実証試験プラントを設置して研究開発に努め、RPF製造分野のパイオニアとしての地位を確立するとともに、RPFの普及促進に努力してきました。

RPFは、2000年4月に容器包装リサイクル法が完全施行され、またCO2排出量削減、燃料コスト削減など各種製造業の環境経営の導入が進む中、企業から排出される古紙や廃プラスチック類などの有効なリサイクル方法として注目されています。

当社は、自社開発のRPF製造プラントに関する豊富な実績と高い技術力を、関商店の保有するRPF原料集荷、利用事業者の開拓などに関する豊富なノウハウと融合することで、RPF分野における積極的な事業展開を図ります。また、化石燃料の代替燃料としてRPFの普及をさらに進め、温室効果ガスであるCO2の排出量削減や最終埋立処分量の削減など、資源循環型社会システムの構築に貢献していきます。