ブラジルに航空機用主翼組立工場を建設

2002年04月01日

川崎重工は、ブラジル国内に新会社を設立し、現在設計・開発作業中であるEmbraer 195(108席クラスのリージョナルジェット機)の主翼の最終組立用工場を建設します。

世界トップレベルの航空機メーカーであるエンブラエル社では、本社のあるブラジルのサン・ジョゼ・ドス・カンポス工場に加え、サンパウロ市の北西約300kmにあるガビオンペショト市に5kmの滑走路及び機体組立ハンガーを擁する新工場を建設し、各種飛行試験、同社製航空機の最終組立及び主要な部品製作の実施を計画しています。

当社が設立する新会社は、エンブラエル社のガビオンペショト工場内に設立し、2003年初頭より主翼組み立て作業を開始する予定です。

当社は1999年10月にEmbraer 170主翼コンポーネントの開発及び製造について、エンブラエル社と契約を締結し、既に昨年4月より当社の岐阜工場で製造したそれらコンポーネントをエンブラエル社へ納入しています。

さらに、2001年4月には、Embraer 195主翼の開発及び製造について契約を締結し、現在開発作業を推進中です。Embraer 195では、Embraer 170での担当部位である動翼・中央翼・主翼前後縁・主翼先端部に加え、主翼メインボックスを新たに取り入れることで、全主翼の開発・製造を担当しています。

今回、エンブラエル社の工場内に新会社を設立することにより、より質の高い顧客サービスの提供を目指すと共に、Embraer 195で新たに取り組む主翼組立作業を現地で実施することにより、製造・輸送コストの削減を図ると共に、エンブラエル社との関係強化を目指します。