西神戸工場でゼロエミッションを達成

2002年03月28日

川崎重工は、西神戸工場にてゼロエミッションを達成しました。これにより、当社事業所としてゼロエミッションを達成した事業所は、播磨工場、播州工場に次いで3工場になります。

当社は、循環型社会の形成と推進に積極的に参画し、環境調和型経営を推進することを目標に、「第3次(2000-2002年度)環境保全活動基本計画」を策定してさまざまな活動を展開中です。その一つとして、廃棄物量の削減とリサイクル率の向上を目指す「ゼロエミッション」を、2004年度末に全工場で達成することを目標に掲げました。これを受けて2000年9月には、関西地区の工場担当者を中心として「ゼロエミッションワーキンググループ」を設置するなど各工場ごとに具体策を実施しています。

今回ゼロエミッションを達成した西神戸工場は、1998年2月に全社で最初に環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」の認証を取得し、環境に優しい製品開発を目指した製品アセスメント活動、省エネルギー活動および廃棄物のリサイクル化と廃棄物排出量の削減活動に積極的に取り組んでいます。同工場は、2001年6月より「環境ISO委員会」を核として、本格的にゼロエミッションに向けた取り組みをスタートし、約10ヶ月でゼロエミッションを達成したものです。

西神戸工場でのゼロエミッション活動の主な取り組みは、以下のとおりです。

総合廃水処理設備より発生する汚泥は従来埋立て処分していましたが、専門業者にて炭化処理した後、製鉄会社の製鋼工程で保温材として利用されています。
工場より排出される各種廃液は中間処理会社にて中和処理等の後、廃油・おが屑などと混合されセメント工場で燃料として利用されています。
従来焼却または埋立処分されていた廃プラスチック類、廃照明ランプ、生産現場よりの研磨カス等についても分別処理され、リサイクルされています。

当社は、2004年度末までに全工場ゼロエミッション達成を目指すなど今後も生産活動における環境負荷の低減を実現するとともに、循環型社会の形成と推進により一層積極的に参加し、環境調和型経営を推進していきます。