マレーシア洋上に設置される天然ガス圧送用ガスタービン駆動圧縮機設備2基を出荷

2001年12月25日



川崎重工は、サンロック・マレーシア社(日商岩井のマレーシア現地法人)を通じて受注した、日石マレーシア石油開発(日本石油開発、三菱商事、石油公団、帝国石油の出資による石油開発プロジェクト会社)向けガスタービン駆動圧縮機設備2基を、当社神戸工場から出荷しました。現地海上プラットフォームへの据付完了は2003年9月の予定です。

出荷したガスタービン駆動圧縮機設備は、天然ガスを圧縮して海底パイプラインへ圧送するための設備で、日石マレーシア石油開発が、マレーシア・サラワク州ミリ市沖合いのSK-10鉱区のヘラン・ガス田に建設している洋上プラットフォームに設置されるものです

ヘラン・ガス田で産出される天然ガスは、マレーシアLNGティガ社(ペトロナス、サラワク州政府、日石三菱、シェル、三菱商事出資の合弁会社)がサラワク州ビンツルに建設中のLNGプラントに、海底パイプラインを通じて供給される予定です。

また当社は本年7月には、サンロック・マレーシア社を通じてマレーシアのルンディン・マレーシア社(LUNDIN MALAYSIA LTD.)より、ガスタービン駆動圧縮機設備1基を受注しています。また今回の納入により、マレーシアでの圧縮機の納入実績は27基となり、全世界では約220基になります。

今後当社はこれらのオフショア用圧縮機の豊富な実績をもとに、今後もマレーシアを含めた東南アジアでのガスタービン駆動圧縮機設備の受注拡販に、積極的に取り組んでいきます。

<本設備の概要>
■ 圧縮機出力:約17,000kW
■ ガス圧送容量 (実風量):約220m3/分