大規模ウィンドファーム向け大型風力発電設備を納入

2001年12月12日

川崎重工は、丸紅グループの風力発電事業会社、さらきとまない風力株式会社(北海道稚内市)に、発電出力14,850kWの大型風力発電設備を納入しました。
本設備はこれまで当社が施工した風力発電設備としては最大規模のものです。

今回納入した風力発電設備は、さらきとまない風力株式会社が運営する「さらきとまないウィンドファーム」向けで、単機出力1,650kWのヴェスタス社(デンマーク)製の風力発電機9基で構成されています。2000年10月に着工、風力発電設備の建設、試運転を行ない、本年12月に北海道経済産業局の安全管理審査を経て、このたび本格操業となりました。

この風力発電設備は、さらきとまない風力株式会社が運営し、総事業費の約6割をプロジェクトファイナンスにより調達した大規模ウィンドファームです。ファーム用地の一部約16,000m2を民間の酪農用牧草地からウィンドファーム用地に転用している、ヨーロッパでは一般的な酪農・風車兼営プロジェクトです。このファームは、年間約3,600万kWhの電力を発電するとともに、北海道で初めて特別高圧100kVへの系統連系を実現しています。発電した電力は全て北海道電力に売電されます。

当社は、2001年2月に単機出力660kWの風力発電機3基で構成される風力発電設備を北海道稚内市向けに納入したほか、今回納入した設備を含めて計22基の納入実績を持ちます。また2000年6月には、風力発電機では世界でトップシェアを持つヴェスタス社(VESTAS WIND SYSTEM A/S、デンマーク)製風力発電機の総輸入代理店であるヴェステックジャパン(株)に資本参加しています。

当社は風力発電設備をはじめとして、太陽光、バイオマスなど自然エネルギーによる発電分野においても積極的な事業展開を進めており、今後も社会・市場ニーズに加え、環境に充分配慮した製品の開発・販売に努めていきます。