高速型除雪ドーザ「AUTHENT 65DA」を新発売

2001年11月06日

川崎重工は、時速49kmで走行可能な高速型除雪ドーザ「AUTHENT 65DA」を新発売します。販売価格は、2,210万円です。

除雪ドーザは、一般にロータリー除雪車が道路全体を除雪するのに対し、主に都市部の交差点付近や横断歩道の間口、トンネルの出入口付近などの除雪作業をスポット的に行う除雪機です。従来の除雪ドーザの走行速度は速いもので37km程度であり、作業場所から他の作業場所への移動に時間がかかるため、交通量の少ない早朝に除雪作業を開始しても作業が遅れることが多く、一般交通の妨げになるという問題がありました。

今回新発売する「AUTHENT 65DA」は、160PSの高出力エンジンを搭載するとともに、ロックアップ機構付きオートマチックトランスミッション(※)の採用で動力損失を最小限にすることにより、時速49kmの走行が可能です。最高時速を49kmとしたことで、一般交通の流れにのった作業場所間の移動が可能になり、除雪作業に起因する交通渋滞の緩和が期待されています。

また、高速移動時の安全性や運転者の快適性を維持するために、フロント側にはダイナミックダンパーを、リア側にはサスペンションとショックアブソーバを装備して走行安定性を高めるとともに、高性能スノータイヤを装備することで、雪道での牽引力・制動力を向上し、快適な乗り心地と安定した走行を実現しています。

当社は、1961年からホイールローダの生産を開始、そのノウハウをもとに各種専用アタッチメントを開発し、除雪ドーザの製造販売を行っています。高速型除雪ドーザは、これまでに当社が蓄積した豊富なホイールローダ、除雪ドーザに関する技術を応用した独自の製品です。当社は、今後も独自性のあるホイールローダの開発および販売に注力していきます。

(※)ロックアップ機構付きオートマチックトランスミッション

除雪作業時はトルコンのシステムを用い、回送時には自動的にエンジンとトランスミッションを直結 (ロックアップ)し、トルコンによる動力損失をなくして高速走行を可能にし、経済性を向上させる機構。