欧州オペレーションセンターを開設

2001年05月15日

川崎重工は、欧州、北アフリカおよび中東向けのセメントプラントを中心としたプラント案件の受注活動を積極的に進めるため、「欧州オペレーションセンター」をフランスのパリ市に設置しました。

当社は、世界の4大有力セメント会社のうちラファージュ社(フランス)、ホルダーバンク社(スイス)、ハイデルベルガー社(ドイツ)の3社が本拠地を置く欧州にオペレーションセンターを設置し、欧州での有力セメント会社との関係維持・拡大、タイムリーな情報把握と迅速な対応を図るとともに、現地の人的資源の有効活用による現地調達(東欧を含む)を推進します。また将来的にはプラント納入後のアフターサービスや、欧州人による技術交渉およびエンジニアリングを行なう総合的な事業拠点として活用することも視野に入れています。

特にフランスは、4大有力セメント会社の中でも最大手であるラファージュ社の本社所在地で、当社は2001年3月に同社が資本参加しているラファージュセメント社(モロッコ)向けセメントプラント(生産能力2,300t/日)を受注するなど、今回の欧州オペレーションセンター開設により、今後ともラファージュ社と良好な関係を維持できると考えています。なお、当欧州オペレーションセンターは、現地人スタッフを中心に日本人所長を含め当面6名程度の陣容にて業務を行なっていきます。当面商行為は行ないませんが、将来的には現地法人としての機能拡充を図っていきます。

当社は欧州・中東・北アフリカ地域を今後も有力な市場と考えており、今回の欧州オぺレーションセンターの開設を機に、同地域でのプラント受注活動を積極的に展開していきます。