つくばエクスプレス(常磐新線)加平トンネル工事用シールド掘進機が完成

2001年03月13日

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川崎重工は、日本鉄道建設公団により現在建設が進められている、常磐新線プロジェクトの内、加平トンネル工事用直径10.6m泥水圧シールド掘進機(西松・日産・松村特定建設工事共同企業体より受注)を当社播磨工場にて完成させました。今後、工場にて解体を行い、現地に搬送して再組立・試運転を行った後、2001年7月より掘削開始の予定です。なお掘削完了は2002年4月を予定しています。

今回完成した掘進機は、直径10.6m(切羽面積88.3m2)の泥水式シールド掘進機で、防爆仕様となっています。また、ほとんどの区間がやわらかい粘性土層のため、面板のスリット開口率を20.5%と低く抑えています。

当社は常磐新線プロジェクト用シールド掘進機では、本機以外も南流山トンネル(東工区)工事用直径10.2m泥土圧シールド掘進機を、清水・東洋・淺沼特定建設工事共同企業体より受注しており、2002年に掘削の予定です。

つくばエクスプレス(常磐新線)は、東京都、茨城県、千葉県、埼玉県をはじめとする16自治体のほか、民間企業209団体が出資して設立された首都圏新都市鉄道(株)が、近年の住宅、宅地不足に伴い、早期の地域開発が望まれている首都圏北東部に建設を進めているものです。予定路線は、秋葉原~つくば間の58.3km、駅数20駅で1992(平成4)年度に着工し、2005(平成17)年に開業の予定です

当社は直径10mクラス以上の大口径シールド掘進機の分野において、30%以上のトップシェアを有しており、特に海外では英仏海峡トンネル用トンネル掘削機、国内でも東京湾アクアライン、神田川調節池掘削用シールド掘進機をはじめ、数多くの掘削実績があります。今後も当社はトンネル掘削機の分野において、社会・市場ニーズに加え環境に充分配慮した製品の開発・販売に努め、積極的な事業展開を進めていきます