つくばエクスプレス(常磐新線)南流山トンネル(東工区)工事用シールド掘進機を受注

2001年02月21日

川崎重工は、日本鉄道建設公団により現在建設が進められている、常磐新線プロジェクトの内、南流山トンネル(東工区)工事用直径10.2m泥土圧シールド掘進機を、清水・東洋・淺沼特定建設工事共同企業体より受注しました。掘削時期は平成14年の予定です。

今回受注したシールド掘進機は、泥土圧式としては最大級の直径10.2m(切羽面積81.7m2)で、掘削場所の土質が洪積層の砂質土と粘性土が主体で、掘削土の排出不良や付着を防止して土圧管理を厳密に行なう必要から、掘削面板は丸スポークタイプを採用しています。またトンネル壁を形成するセグメントは、1,500mm幅のセグメントを採用することにより、経済的でメンテナンスが容易になるトンネルの施工を可能にします。

常磐新線プロジェクトは、東京都、茨城県、千葉県、埼玉県をはじめとする16自治体のほか、民間企業209団体が出資して設立された首都圏新都市鉄道(株)が、近年の住宅、宅地不足に伴い、早期の地域開発が望まれている首都圏北東部に建設を進めているものです。予定路線は秋葉原~つくば間の58.3km、駅数20駅で、平成4年度に着工し、平成17年に開業の予定です。

当社は直径10mクラス以上の大口径シールド掘進機の分野において、30%以上のトップシェアを有しており、特に海外では英仏海峡トンネル用トンネル掘削機、国内でも東京湾アクアライン、神田川調節池掘削用シールド掘進機をはじめ、数多くの掘削実績があります。今後も当社はトンネル掘削機の分野において、社会・市場ニーズに加え環境に充分配慮した製品の開発・販売に努め、積極的な事業展開を進めていきます。

◆南流山トンネル(東工区)工事の概要
  1. 工事区間:常磐新線秋葉原起点22.34km~22.89km(延長550m)
  2. トンネル:複線断面シードトンネル
  3. 工法:加圧式シールド工法
  4. 使用機材:泥土圧式シールド掘進機1機
  5. 覆工セグメント数:360リング