川崎BK117ヘリコプターを東海旅客鉄道に納入

2001年02月09日

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川崎重工は、東海旅客鉄道(JR東海)へ川崎"BK117"ヘリコプターを納入しました。本機は昨年2月に受注したもので、今回の納入によりJR東海向けの川崎"BK117"ヘリコプターは4機目となります。

本機は10人乗りの中型双発機で、最大速度278km/h、航続距離550kmの機動力を有し、GPS/MAP装置、ウエザー・レーダー装置などの航法支援装置に加え、新たに開発した簡易型テレビ・カメラ映像送信装置やデジタル・カメラを採用した垂直写真撮影装置など豊富な装備を搭載しています。また機体後部が観音開きに開閉できるため、様々な機材を容易かつ迅速に収納できます。なお、納入後は、鉄道施設の巡回や緊急時の人員・物資輸送など様々な用途に使用する予定です。

"BK117"は、全世界で約400機以上、そのうち日本国内においては、これまで約130機の納入実績があり、消防・防災や警察用途としても多くの納入実績がある信頼性の高いヘリコプターです。また国産機ならではの幅広いきめ細やかなアフター・サポート体制を確立しています。今後とも当社は高い技術力で様々な安全運航のための開発を行い、ヘリコプターの普及に努めていきます。

川崎"BK117"ヘリコプターの主要諸元
全長 13.0m
全幅 2.7m
定員 10名
空虚重量
(標準装備状態)
1,744kg
有効搭載重量 1,606kg
巡航速度 247km/h(総重量時)
航続距離 550km(標準タンク・総重量時)
その他の主要装備 救助用ホイスト、サーチ・ライト、カーゴ・ フック、緊急用フロート、担架等