三田市より「(仮称)三田市新ごみ処理施設整備・運営事業」を受注

2024年03月06日

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(仮称)三田市新ごみ処理施設の完成イメージ

川崎重工(以下「当社」)は、兵庫県三田市より「(仮称)三田市新ごみ処理施設整備・運営事業(以下「本事業」)」を受注し、202435日に契約を締結しました。DBO方式〔Design(設計)、Build(建設)、Operate(運営)〕で発注され、設計、施工業務、運営業務(196ヶ月間)を行います。

本事業では、三田市の新たなごみ処理施設として、ごみ焼却施設(以下「本焼却施設」)〔処理量120t/日(60t/24×2炉)〕および粗大ごみ処理施設〔処理量14t5h〕を既存施設の隣接地に建設いたします。今後、当社は三田市が掲げる以下3つの基本方針を、本事業を通じて実現していきます。

【3つの基本方針】

循環型社会の構築を推進する施設
経済性に優れた廃棄物処理と環境負荷が低減できる施設
安全・安心の確保と市民に親しまれる身近な施設

本焼却施設は、当社独自の並行流焼却炉に、改良型自動燃焼制御「Smart-ACC®1」、AI運転支援システムを導入し、安定処理を実現するとともに、遠隔監視システム「KEEPER2」により、継続的に運転支援を行います。さらに、高温高圧ボイラと抽気復水式蒸気タービンを組み合わせた高効率発電を行い、本焼却施設内と隣接するガラス工芸館の電力を賄いながら、一般家庭の年間使用量約3,500軒分に相当する余剰電力を積極的に地域エネルギーとして利活用します。

本事業は、地域の理解を得ながら、将来にわたる安心で安定したごみの適正処理や周辺環境への配慮を最優先に進めていきます。また、自然豊かな里山景観に調和するデザインにより、地域住民をはじめ市民から親しまれる三田市のSDGs推進を象徴する施設を目指します。

なお、本施設の設計・施工業務は、当社、株式会社奥村組、日興建設株式会社が行い、運営業務は、当社と株式会社シンキが出資する特別目的会社(SPC)「グリーンパーク三田株式会社」が行います。

当社は、ストーカ式焼却施設や粗大ごみ処理施設をはじめとした各種廃棄物処理技術を有しており、国内で半世紀以上にわたって多くの一般廃棄物処理施設を手掛けてきました。今後も、循環型社会形成の推進と脱炭素社会の実現に向けて、積極的な技術開発とその運用に取り組んでいきます。

1 Smart-ACC® ごみ焼却施設を従来に比べてより高効率で安定した発電施設として機能させるための当社独自の高度燃焼制御技術。
2 KEEPER 当社神戸工場内に設置のサポートセンターにおいて、ベテラン技術者による運転状況の遠隔監視システムおよびAI活用をはじめとする運転支援を行う当社グループ独自開発の遠隔監視システム。

■事業の概要

事業名   (仮称)三田市新ごみ処理施設整備・運営事業
発注者 三田市
契約金額 323億73万円(消費税込)

【建設事業】

受注者 川重・奥村組・日興建設特定建設工事共同企業体
建設場所 兵庫県三田市香下1676番地
設備概要 エネルギー回収型廃棄物処理施設
ストーカ式焼却炉 120t/日(60t/24h × 2炉)
蒸気タービン発電機 2,750kW×1
粗大ごみ処理施設 14t/日
完工予定日 2028年930

【運営事業】

受注者 グリーンパーク三田株式会社
〔構成員:川崎重工業株式会社・株式会社シンキ〕
運営期間 2028年101日~2048331日(196ヶ月間)

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