セントラルヘリコプターサービスに3機目の「H145//BK117 D-3」を納入

2024年02月09日

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川崎重工は、セントラルヘリコプターサービス株式会社へ最新型ヘリコプター「H145//BK117 D-3」(以下、D-3)を納入しました。同社向けのD-3としては3機目の納入となり、1機目、2機目と同様にドクターヘリとして運用される予定です。また当社のD-3としては13機目の納入となります。

BK117シリーズは、フルフラットフロアを備えた余裕のあるキャビンスペースと多用途性に優れた後部の観音開きカーゴドアを採用しています。これによりドクターヘリ用途としては患者含め計5名の人員の搭乗や大型医療器材の搭載を可能にするとともに、機内での治療行為や患者の搬出入がスムーズに実施できることから、日本国内のみならず全世界で高く評価されています。

さらにD-3では、低騒音化、高性能エンジン搭載による高い機動性、高高度におけるホバリング(空中停止)性能の向上や最新のアビオニクス(電子機器)搭載によるパイロットの負荷低減など、前モデルBK117 D-2の特長を継承しつつ、最新式のメインローター・システム(5枚ブレード・メインローター)などにより、以下のとおり性能を向上させています。

1. 有効搭載重量を約150kg増加:最大全備重量※を約100kg増加したほか、機体重量を約50kg軽減したことにより、D-2に比べ有効搭載重量が約150kg増加。
2. 整備期間を約50%短縮:点検項目の削減および整備が容易な構造の最新式メインローター・システムの採用により整備期間を短縮。

BK117ヘリコプターは、欧州のエアバス・ヘリコプターズ社と国際共同開発した中型双発機で、報道用途の他、救急医療、消防・防災、警察、人員輸送、物資輸送などで活躍しています。1983年の初号機納入以来、機体の改良を重ね優れた技術力と高い信頼性により当社納入分(発表日現在)で195機、エアバス社納入分を合わせると全世界で1,900機以上の納入を誇るベストセラー機です。

当社は今後も、BK117ヘリコプターの性能向上および各種用途に合せた装備品を開発するとともに、これまでの実績に裏付けられた高い信頼性や、開発・製造・販売・アフターサービスの全てをカバーするきめ細やかなサポート体制を活かし、国内外問わず積極的な営業活動を展開し、快適で安全な空の移動に貢献していきます。

 【H145//BK117 D-3型ヘリコプター主要諸元】

全長 13.54m
全幅 1.73m(胴体)
全高 3.98m
定員 10名(標準座席)、12名(最大座席)
最大全備重量 3,800kg
最大速度 263km/h(最大全備重量、高度5,000ft時)
航続距離 723km(標準タンク、最大全備重量、高度5,000ft時)
主な装備

自動操縦装置、GPS地図表示装置等、HTAWS (地形認識警報装置)等

※燃料・乗員・乗客など規定された搭載物を全部搭載したときの総重量。

(関連リンク)

<川崎重工ウェブメディアANSWERS:高機能多用途ヘリコプター BK117 D-3>

https://answers.khi.co.jp/ja/mobility/20201031j-02/

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