仙台放送・東北放送向け報道用ヘリとして最新型ヘリコプター「H145//BK117 D-3」を受注
2023年12月13日
©Airbus Helicopters
川崎重工は、エアボーンシステムス株式会社からBK117ヘリコプターシリーズの最新型「H145//BK117 D-3」(以下、D-3)を受注しました。今回受注したD-3は仙台放送・東北放送の報道取材・中継用ヘリコプターとして運用される予定で、報道用途としての受注は5機目です。
D-3は、優れた機動力でスピーディーに現場に向かい、高高度におけるホバリング(空中停止)性能により刻一刻と変化する現場の状況を知らせることができる、報道ヘリとして最適な機体です。
さらに、フルフラットフロアを備えた余裕のあるキャビンスペースは報道機器の自由なレイアウトを可能にするほか、機内への機材の出し入れをスムーズにするアクセス性の高い後部の観音開きカーゴドア、低騒音、そして最新のアビオニクス(電子機器)搭載によるパイロットの負荷低減などのBK117 D-2の特長を継承しつつ、最新式のメインローター・システム(5枚ブレード・メインローター)などにより、以下のとおり性能を向上させています。
1. | 有効搭載重量を約150kg増加:最大全備重量※を約100kg増加したほか、機体重量を約50kg軽減したことにより、D-2に比べ有効搭載重量が約150kg増加。 |
2. | 整備期間を約50%短縮:点検項目の削減および整備が容易な構造の最新式メインローター・システムの採用により整備期間を短縮。 |
BK117ヘリコプターは、欧州のエアバス・ヘリコプターズ社と国際共同開発した中型双発機で、報道用途の他、救急医療、消防・防災、警察、人員輸送、物資輸送などで活躍しています。1983年の初号機納入以来、機体の改良を重ね優れた技術力と高い信頼性により当社納入分(発表日現在)で192機、エアバス社納入分を合わせると全世界で1,900機以上の納入を誇るベストセラー機です。
当社は今後も、BK117ヘリコプターの性能向上および各種用途に合せた装備品を開発するとともに、これまでの実績に裏付けられた高い信頼性や、開発・製造・販売・アフターサービスの全てをカバーするきめ細やかなサポート体制を活かし、国内外問わず積極的な営業活動を展開し、快適で安全な空の移動に貢献していきます。
【H145//BK117 D-3型ヘリコプター主要諸元】
|
※燃料・乗員・乗客など規定された搭載物を全部搭載したときの総重量。
(関連リンク)
<川崎重工ウェブメディアANSWERS:高機能多用途ヘリコプター BK117 D-3>