大分県から最新型ヘリコプター「H145//BK117 D-3」を消防・防災向けに受注
2023年08月21日
「©Airbus Helicopters/Eric Raz」
川崎重工は、大分県から、BK117ヘリコプターシリーズの最新型「H145//BK117 D-3」(以下、D-3)を1機受注しました。今回のD-3は消防・防災向けで、当社の受注実績としては18機目、そのうち消防・防災向けとしては3機目となります。2025年9月に納入し、2026年度からの運用が予定されています。
D-3は、BK117 D-2(以下、D-2)の改良型です。フルフラットフロアを備えた余裕のあるキャビンスペース、多用途性に優れた後部の観音開きカーゴドア、高高度におけるホバリング(空中停止)性能の向上、低騒音化、そして最新のアビオニクス(電子機器)搭載によるパイロットの負荷低減などのD-2の特長を継承しつつ、最新式のメインローター・システム(5枚ブレード・メインローター)などにより、以下のとおり性能を向上させています。
1. | 有効搭載重量を約150kg増加:最大全備重量※を約100kg増加したほか、機体重量を約50kg軽減したことにより、D-2に比べ有効搭載重量が約150kg増加。 |
2. | 整備期間を約50%短縮:点検項目の削減および整備が容易な構造の最新式メインローター・システムの採用により整備期間を短縮。 |
BK117ヘリコプターは、欧州のエアバス・ヘリコプターズ社と国際共同開発した中型双発機で、救急医療、消防・防災、警察、報道、人員輸送、物資輸送などで活躍しています。1983年の初号機納入以来、機体の改良を重ね優れた技術力と高い信頼性により当社納入分(発表日現在)で189機、エアバス社納入分を合わせると全世界で1,900機以上の納入を誇るベストセラー機です。
当社は今後とも、BK117ヘリコプターの性能向上および各種用途に合せた装備品を開発するとともに、 これまでの納入実績に裏付けられた高い信頼性や、開発・製造・販売・アフターサービスまで全て当社で行えるきめ細やかなサポート体制を活かし、国内外問わず積極的な営業活動を展開し、快適で安全な空の移動に貢献していきます。
※燃料・乗員・乗客など規定された搭載物を全部搭載したときの総重量。
【H145//BK117 D-3型ヘリコプター主要諸元】
|
(関連リンク)
<川崎重工ウェブメディアANSWERS:高機能多用途双発ヘリコプター BK117 D-3型>