当社初のサステナビリティボンド発行について
2021年06月15日
川崎重工は、当社初のサステナビリティボンド※1 発行(以下、本発行)を決定しました。資金調達の枠組みを定めたフレームワーク※2 に基づき、国内市場において公募形式で調達した資金は、自動PCR検査ロボットシステムの普及およびクリーン水素サプライチェーン構築にむけた事業への充当を予定しています。
1. サステナビリティボンドの概要
発行体 | 川崎重工業株式会社 |
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発行年限 | 10年 |
発行額 | 100億円 |
発行時期 | 2021年7月(予定) |
主幹事証券会社 | みずほ証券株式会社、野村證券株式会社、SMBC日興証券株式会社、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 |
ストラクチャリング・エージェント※3 | みずほ証券株式会社 |
2. フレームワーク策定
本発行にあたり、資金調達の枠組みを国際資本市場協会(ICMA: International Capital Market Association)のグリーンボンドおよびソーシャルボンド原則の枠組みに則り、フレームワークを策定しました。このフレームワークに基づき、持続可能な社会の実現に向けた適格プロジェクトを選定し、そのプロジェクトに要する資金を国内市場において公募形式により調達します。
なお、本フレームワークについては、第三者機関である株式会社格付投資情報センター(R&I)から「セカンド・パーティー・オピニオン」※4を取得しています。
3. 適格プロジェクト
自動PCR検査ロボットシステム普及に関する事業 | 適格カテゴリー:
想定される効果:
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クリーン水素サプライチェーン構築に関する事業 | 適格カテゴリー:
想定される効果:
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4. プロジェクトの概要
① 自動PCR検査ロボットシステム普及に関する事業
当社は、シスメックス株式会社と両社の合弁会社である株式会社メディカロイドとの3社で、新型コロナウイルス感染症の再拡大に備え、自動PCR検査ロボットシステムなどの開発・社会実装を進めています。このシステムを活用した検査サービスは、『短時間・連続・高感度・高精度』であり、医療従事者の感染リスクや作業負担を低減し、さらにヒューマンエラーの防止、医療従事者の人員不足にも対応することで、PCR検査体制の拡充に貢献します。
② クリーン水素サプライチェーン構築に関する事業
水素はさまざまな物質から取り出すことができ、燃焼時にCO2を出さないクリーンなエネルギーです。脱炭素社会の構築に向けて、この水素をエネルギーとして活用するためのインフラの整備が世界中で始まろうとしています。当社は水素を「つくる」「はこぶ」「ためる」「つかう」という水素サプライチェーンのすべての用途で開発・実証を進めており、今後拡大が予想される水素市場に向けたサプライチェーンの構築・拡大に貢献しています。
当社は、本発行を通じ、グループビジョン2030「つぎの社会へ、信頼のこたえを ~Trustworthy Solutions for the Future~」※5 の実現に向けたサステナビリティ経営の取り組みを加速させるとともに、ステークホルダーとのエンゲージメント強化に努め、SDGs達成に向けた貢献と持続可能な社会の実現を目指します。
※1 資金使途を環境・社会の持続可能性に貢献する事業に特化した資金を調達するために発行される債券
※2 サステナビリティボンド発行に向けたフレームワーク詳細
URL: https://www.khi.co.jp/ir/finance/bond_framework.html
※3 フレームワークの策定およびセカンド・パーティー・オピニオン取得の助言などを通じて、サステナビリティボンドの発行支援を行う者
※4 株式会社格付投資情報センター(R&I)によるセカンド・パーティー・オピニオン
URL: https://www.r-i.co.jp/news_release_suf/2021/06/news_release_suf_20210615_jpn_01.pdf
※5 グループビジョン2030
URL: https://www.khi.co.jp/groupvision2030/