最新型ヘリコプター「H145∥BK117 D-3」を販売開始
2019年03月06日
川崎重工は、欧州のエアバス社と国際共同開発したBK117ヘリコプターシリーズの最新型「H145∥BK117 D-3」(以下、D-3)を、本日より販売開始します。国内では、2020年以降にセントラルヘリコプターサービス株式会社へ初納入する予定です。
D-3は、現行機であるBK117 D-2(以下、D-2)の改良型です。フルフラットフロアを備えた余裕のあるキャビンスペース、多用途性に優れた後部の観音開きカーゴドア、高高度におけるホバリング(空中停止)性能の向上、低騒音化、そして最新のアビオニクス(電子機器)搭載によるパイロットの負荷低減などのD-2の特長を継承しつつ、最新式のメインローター・システム(5枚ブレード・メインローター)などにより、以下のとおり性能を向上させています。
○ | 有効搭載重量 約150kg増加 最大全備重量※の100kg増加、および機体重量の50kg軽減により、D-2に比べ有効搭載重量が150kg増加しています。 ※燃料・乗員・乗客など規定された搭載物を全部搭載したときの総重量。 |
○ | 整備期間の短縮 整備が容易な構造の最新式のメインローター・システムにより整備期間を短縮しています。 |
BK117ヘリコプターは、救急医療、消防・防災、警察、報道、人員輸送、物資輸送などで活躍する中型双発機です。1983年の初号機納入以来、機体の改良を重ね優れた技術力と高い信頼性により当社納入分(2019年3月5日現在)で178機、エアバス社納入分を合わせると全世界で1,500機以上の納入を誇るベストセラー機です。
当社は今後とも、BK117ヘリコプターの性能向上、および各種用途に合せた装備品を開発するとともに、これまでの納入実績に裏付けられた高い信頼性や、開発・製造・販売・アフターサービスまで全て当社で行えるきめ細やかなサポート体制を活かし、国内外問わず積極的な営業活動を展開していきます。
【主要諸元】
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