70~110席クラスのリージョナルジェット機用「CF34」エンジン向けアクセサリーギアボックスモジュールの納入累計5,000台を達成

2018年01月29日



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「CF34」エンジン (提供:GE社)

「CF34」エンジン向けアクセサリーギアボックスモジュール

 

川崎重工は、70~110席クラスのリージョナルジェット機に搭載されているCF34エンジン用アクセサリーギアボックス(Accessory Gearbox、以下AGB)モジュールの納入累計5,000台を達成しました。

「CF34」エンジンプログラムは、GE社(アメリカ)を中心に、当社、一般財団法人日本航空機エンジン協会および、株式会社IHIが参画している国際共同開発事業です。その中で当社は、エンジンから出力を得て、機内の発電機や、油圧ポンプ等を駆動する重要部位であるAGBモジュールの開発・設計・製造を担当しています。
「CF34」エンジンは、その高い経済性・信頼性から、全世界で150社以上の航空会社に採用されているベストセラーエンジンで、ボンバルディア社(カナダ)の「CRJ700/900/1000」、エンブラエル社(ブラジル)の「E170/175/190/195」、中国商用飛機有限責任公司(中国)の「ARJ21」といった主要なリージョナルジェット機に独占搭載されています。

当社は、高馬力伝達と高い信頼性を求められるヘリコプタートランスミッションの開発・量産の技術を活かして、1996年に「CF34」エンジンの開発・生産プログラムへ参画し、当社初の民間航空機エンジン用AGBモジュールの事業を開始しました。その後、ボンバルディア社が開発中のビジネスジェット「Global7000」に搭載される「Passport20」エンジンや、「P-1固定翼哨戒機」に搭載される純国産「F7」エンジンにおいても実績を重ね、今日では、世界有数の航空機エンジンギアメーカーとしての地位を確立しています。

当社は今後とも、エンジン開発技術力の高度化、生産基盤の強化を進めるとともに、共同開発・生産プログラムへ積極的に参加することによって、航空機エンジン事業の発展に注力していきます。

  

■CF34概要

当社は、CF34-8シリーズ、CF34-10シリーズを担当しています。



シリーズ名

CF34-8シリーズ

CF34-10シリーズ

座席数 

70~100席クラス 

80~110席クラス

推力 

14,500ポンド 

20,000ポンド 

 搭載機体

CRJ700/900/1000、
E170/175 

E190/195、 ARJ21 

運航開始時期

 2001年

 2005年

エンジン
マーケットシェア

100%(独占搭載)