インドネシア向け150MW級蒸気タービン発電設備2基を受注

2016年04月25日

川崎重工は、台湾の台塑重工(Formosa Heavy Industries Corporation) から、旭硝子株式会社のインドネシアの子会社であるアサヒマス・ケミカル社向けに、発電出力150MW級の蒸気タービン発電設備2基を受注しました。

今回受注した設備は、アサヒマス・ケミカル社がインドネシア・バンテン州チレゴンの工場に新設する高効率石炭火力発電設備に設置されるもので、当社はこの発電設備向けに、当社製蒸気タービンとしては最大出力となる150MW級の蒸気タービン発電設備2基を供給します。同工場では、苛性ソーダや塩化ビニル樹脂などの生産能力増強が進められており、高効率発電設備の導入により、電力コストの大幅な削減と環境負荷低減を図るものです。なお、同社への出荷は、1基目が2017年5月末、2基目が2017年9月末を予定しています。

台塑重工は、台湾最大の民間企業グループである台湾プラスチックグループ(Formosa Plastic Group)の中核企業で、発電プラントをはじめとする様々なプラントのエンジニアリング業務およびボイラー設備等の製作を手掛けており、東南アジアを中心に数多くの実績を有しています。

当社は、1956年から産業用蒸気タービンの製作を開始し、現在までに370基を上回る蒸気タービン設備を納入しています。今回の受注は、これらの実績に加えて、当社製蒸気タービンの優れた性能やライフサイクルコスト、アフターサービスなどが総合的に評価されたものです。

当社は今後とも、高い技術力と豊富な納入実績に基づく信頼性を活かして、各地で需要の拡大が期待される自家発電やIPP(独立系発電事業者)向け発電設備の受注・拡販に取り組み、エネルギー・環境ビジネスを拡大していきます。