亘理名取共立衛生処理組合向けごみ処理施設を納入

2016年04月14日

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川崎重工は、宮城県の亘理名取共立衛生処理組合向けにごみ処理施設を納入しました。

今回納入した施設は、ごみ焼却発電施設(処理能力157t/日:78.5t/24h×2炉)とリサイクルセンター(処理能力22.9t/5h)で構成され、プラント排水を敷地外へ一切排出しない完全クローズド方式を採用することにより、環境負荷の低減を実現しています。当社は、本施設の設計、機器の製作・調達・据付工事を担当しました。
ごみ焼却発電施設は、少ない空気量で燃焼性能の高い当社独自のストーカ式並行流焼却炉を採用し、焼却炉から発生する排ガスに対して、ろ過式集塵器(バグフィルタ)等の設置により、万全な公害防止策を施しています。また、ストーカ式並行流焼却炉に、廃熱回収ボイラと蒸気タービンを組み合わせて廃棄物発電を行うことにより、温室効果ガス(CO)の排出量削減に貢献します。
リサイクルセンターは、粗大ごみを受け入れて破砕した後、鉄やアルミ、可燃物に分別し、可燃物はごみ焼却施設に送られ処理されます。

当社は、ストーカ式焼却炉をはじめ、各種廃棄物処理技術を有しており、多様化する環境問題やニーズに応えるため、積極的な技術開発と販売活動に取り組んでいきます。

 

■ 亘理名取共立衛生処理組合新ごみ処理施設建設工事の概要

       
  発注者   亘理名取共立衛生処理組合 
  受注者 川重・熊谷・佐藤 建設工事共同企業体 
  工事名 新ごみ処理施設建設工事 
  建設場所 宮城県岩沼市下野郷字新藤曽根地内 
  設備概要 ①焼却設備 ストーカ式並行流焼却炉 157t/日(78.5t/24h×2炉)   
      ②排ガス処理設備 ろ過式集じん器、有害ガス除去設備他
      ③飛灰処理設備 重金属類溶出防止処理
      ④余熱利用設備 発電、ロードヒーティング、場内給湯
      ⑤リサイクルセンター 施設規模22.9t/5h
  契約金額 110億2,485万円(消費税込み)