西日本鉄道向け新型通勤車両を受注

2016年02月04日

川崎重工は、西日本鉄道株式会社より新型通勤車両9000形18両を受注しました。本車両は、兵庫工場(神戸市)で製造し、2016年度から2017年度にかけて順次納入します。

今回受注した車両は、当社が1975年から1991年にかけて納入した5000形車両を置き換えるもので、2006年から2016年1月にかけて納入した3000形車両をベースに、性能向上や省エネルギー化を図った環境にやさしい通勤車両です。
機器のエネルギー効率を高めるSiCハイブリッド素子をVVVFインバーター制御装置とSIV装置に採用することに加え、全ての照明装置と行先表示器をLEDにすることで、既存車両に比べて省エネルギー化を図っています。また、乗降口上部に4ヵ国語標記(日・英・中・韓)に対応した車内案内表示器を設置するほか、優先スペースと一般部との識別を容易にするなど車内のバリアフリー拡充も行っています。

車両外観は、歴代車両でも多く使用している赤帯をモチーフに、落ち着きのあるロイヤルレッドを配し、先頭部は縦のラインを強調することで、前に進む力強さと次世代車両としての新しさを表現しています。また、室内には座席横の仕切部、連結部分の扉にガラスを採用し、床敷物に大きな柄をつけることで、既存車両のイメージを一新しています。

当社は、西日本鉄道の前身会社である九州電気軌道が開業した1911年(明治44年)に1形車両を納入して以来、長きにわたり車両を供給してきました。

今後とも当社は、高い技術力と信頼性をもとに、環境負荷の少ない交通手段である鉄道車両を国内外に供給していきます。

 

 □9000形車両の概要 

 

(1)車種

通勤車両(3両×4編成、2両×3編成)

  (2)寸法 19.5m(長さ)×2.71m(幅)×4.091m(高さ)
  (3)車体素材 ステンレス鋼
       

 

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 車両外観(イメージ)  

車内(イメージ)