インド向け天然ガス圧縮機トレインの製作およびコンプレッションモジュール・エンジニアリング業務を受注

2016年01月21日

川崎重工は、インド石油・天然ガス会社(ONGC:Oil and Natural Gas Corporation Ltd.)が 進める、インド・ムンバイ沖のバセイン鉱区の再開発プロジェクト(Bassein Development Project)向けに、ガスタービン駆動圧縮機トレイン3系列の製作およびコンプレッションモジュールのエンジニアリング業務を、インドのL&T ハイドロカーボンエンジニアリング社(LTHE: L&T Hydrocarbon Engineering Ltd.)より受注しました。

コンプレッションモジュールとは、限られた洋上プラットフォーム上のスペースを有効に活用するため、駆動機および圧縮機で構成される圧縮機トレイン、ガスクーラー、スクラバー、バルブ、制御装置などをコンパクトにまとめた設備で、洋上で昇圧した天然ガスを海底パイプラインにて陸地へ圧送します。

今回当社が受注したのは、バセイン鉱区再開発プロジェクトの一部として同鉱区に設置される洋上プラットフォーム向けのもので、1基のコンプレッションモジュールに、駆動用ガスタービン1基および圧縮機1基で構成される圧縮機トレインが3系列搭載されます。このコンプレッションモジュールは、インド・ハジラにあるラーセン&トウブロ社(L&T: Larsen & Toubro Ltd.)のモジュール製作ヤードで組み立てられ、洋上プラットフォーム上に据え付けられます。ONGCへの最終引き渡しおよび当該洋上プラットフォームの商業運転開始は2017年12月の予定です。

当社は圧縮機メーカーとしては数少ないトータルモジュールサプライヤーであり、今回の受注はインド・東南アジア地域での豊富な実績と信頼性が高く評価されたものです。今回の受注によって当社のコンプレッションモジュールの受注実績は57基となり、うちインド向けは41基となります。

当社は今後とも、クリーンエネルギーである天然ガスに関連する機器の拡販に取り組み、エネルギー・環境ビジネスを積極的に展開していきます。