LPG運搬船「CRYSTAL SUNRISE」の引き渡し

2013年11月18日

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川崎重工は、11月15日にKumiai Navigation (Pte) Ltd (クミアイ ナビゲーション プライベート リミテッド)向けLPG運搬船「CRYSTAL SUNRISE (クリスタル サンライズ)」(当社第1709番船)を引き渡しました。本船は、当社が開発したSEA-ARROW船型の82,200m3型LPG運搬船の1番船です。

 

本船の引き渡し、主要目ならびに特長は次のとおりです。

 

<引き渡し>

   
2013年11月15日

 

<主要目> 


全長
229.90  m
 
長さ(垂線間)
226.00  m

幅(型)
37.20   m

深さ(型)
21.00   m

満載喫水(型)
11.20   m

総トン数
46,885  トン

載貨重量
54,070  トン

貨物タンク容積
82,394  m

主機関
川崎-MAN B&W 7S60MC-C8.2型ディーゼル機関×1基
連続最大出力13,210kW×89回転/分

航海速力
約17.00ノット

定員
29名

船級
日本海事協会(NK)

船籍
シンガポール

 

<特 長> 

 
1)
本船は、従来の船型(80,000m型LPG運搬船)から船体のカーゴ積載部を延長しカーゴタンク容積を82,200m3に増加させつつも、推進性能を向上させています。
 
2)
本船には、当社が開発した船首形状(SEA-ARROW)を採用し、船が航走する際に船首部に発生する波を極限まで減少させ、推進性能の大幅な向上を図っています。
 
3)
主機関は省燃費型の超ロングストローク2サイクル低速ディーゼル機関を採用し、さらにプロペラ周りにカワサキフィン付ラダーバルブならびにコントラフィン付セミダクトを装備することにより、燃料消費量の低減を図っています。
 
4)
低温で液化された石油ガスを積むため、船体とは独自に低温収縮を吸収できる防熱された独立型貨物タンクを4区画の船倉内に4基設けています。
 
5)
貨物タンクには、-46℃までの低温液化石油ガスを積み込むことがでるように低温用特殊鋼材が使用され、周囲は発泡ウレタンを用いた防熱が施されています。
 
6)
本船は、現在、拡張工事中である新パナマ運河の規則に対応した船型・設備を有しています。
 
7)
本船は、バラスト水処理装置を搭載することで、海洋の環境保全に寄与します。