韓国向け蒸気タービン発電設備を受注

2013年04月02日

川崎重工は、韓国の現代重工業(Hyundai Heavy Industries Co., Ltd.)から、韓国の熱・電力販売供給事業者であるハンジュ・コーポレーション(Hanju Corporation)向けに発電容量25.2MWの蒸気タービン発電設備1基を受注しました。

ハンジュ・コーポレーションは、韓国蔚山市の石油化学産業団地内に石炭焚きボイラーと蒸気タービン発電設備で構成されたコージェネレーションプラントを有し、産業団地へ熱(蒸気)と電力を販売供給していますが、プラントのエネルギー効率改善を目的として、主要設備の更新プロジェクトを進めています。

当社は、本プロジェクトにおいて、新しく設置するボイラー・蒸気タービン発電設備の建設工事を請け負う現代重工業に蒸気タービン発電設備を供給します。蒸気タービン発電設備の現代重工業への納入予定は2013年12月で、本プロジェクトの完了時期は2015年3月の予定です。

今回受注した蒸気タービン発電設備は、タービン排気を蒸気として利用する背圧式と、タービンの中間段落から蒸気を取り出す抽気システムを組み合わせた仕様となっており、25.2MWの電力と共に多様な条件の蒸気を石油化学産業団地に供給することが可能です。

当社は1956年から産業用蒸気タービンの製作を開始し、現在までに350基を超える蒸気タービン設備を納入しており、韓国向けとしては42基を納入しています。今回の受注は、これらの実績に加えて、当社製蒸気タービンの優れた性能やライフサイクルコスト、アフターサービスなどが総合的に評価されたものです。

当社は今後とも、需要の拡大が期待される分散型発電システムの受注・拡販に取り組み、エネルギー・環境ビジネスの拡充を図っていきます。