東京ガス向けに世界最大級の地上式LNGタンクを受注

2012年11月01日

川崎重工は、清水建設株式会社と共同で東京ガス・エンジニアリング株式会社(東京ガス株式会社の100%子会社)から、東京ガス日立LNG基地向け地上式LNGタンク1基および地上式LPGタンク1基(容量:5万KL)の建設工事を受注しました。
本基地は、2015年度内の稼働開始を目指しています。

今回受注した地上式LNGタンクは、PC(プレストレストコンクリート)防液堤外槽一体型のタンク(容量:23万KL)であり、地上式LNGタンクとしては世界最大級です。
東京ガス日立LNG基地は茨城県日立市の茨城港日立港区内に位置し、天然ガスの需要増加に対応する製造・供給インフラの柱の一つとするとともに、東京湾内の既存3基地と連携することで、供給インフラ全体の安定性の向上を図るものと位置づけられています。

当社のLNGタンク事業は、1982年に地下式LNGタンクを建設、1983年には地上式のLNGタンクを建設して以来、金属二重殻式・ピットイン式・PC防液堤外槽一体型・地下式メンブレン型など、国内LNGタンクの全形式での実績を有しています。また、海外においても、韓国などでLNGタンク建設技術協力を行なうなど、国内外で28基のLNGタンクの納入実績を有しています。

今後とも当社は、低温・極低温を中心とする各種エネルギー貯蔵設備事業を、これまでの実績を生かして国内外で積極的に展開していきます。

なお、今回受注したLNGタンクの仕様は以下のとおりです。

       
 
(1) 形式
PC防液堤外槽一体型 地上式LNGタンク
 
(2) 容量
23万KL
 
(3) 内槽設計温度
-162℃
 
(4) 内槽内径
約86m
 
(5) 貯槽高さ
約59m