都城市向けごみ焼却処理施設の建設・維持管理事業を受注
2011年12月20日
(完成イメージ)
川崎重工は、宮崎県都城市より「都城市クリーンセンター建設・維持管理事業」を受注し、同市議会において承認されました。本事業は、同市がDBM方式(Design(設計) Build(建設) Maintenance(維持管理))により発注する事業で、当社はごみ焼却処理施設の建設工事と20年間の維持管理業務を一括して行います。
今回受注したごみ焼却処理施設は、230t/日(115t/日×2炉)の処理能力を有しています。また、低空気比高温燃焼が可能なストーカ式並行流焼却炉の採用や、焼却炉から発生する排ガスに対して、ろ過式集じん器(バグフィルタ)や触媒脱硝装置等の設置、排ガス再循環システムの導入により、万全な大気汚染防止対策を施すことで、環境負荷低減を実現します。
本施設は、ストーカ式並行流焼却炉に、高温高圧ボイラや抽気復水タービンを組み合わせることで、最大発電量4,990kW、基準ごみ時の発電効率約20%という優れた環境・省エネルギー性能を実現します。高効率な廃棄物発電により施設内の消費電力を賄うとともに、余剰電力を売電することで、温室効果ガス(CO2)排出量削減に貢献します。
また、本施設の景観は、周辺の自然環境との調和を重視したデザインコンセプトとし、施設の外観を周囲の山並みに調和するよう工夫しています。
本施設の維持管理事業は、特別目的会社「グリーンパーク都城株式会社」を設立し、確かな運営と地域とのつながりを大切にしながら、都城市の廃棄物処理に貢献していきます。
当社は、廃棄物処理技術において、今回受注したストーカ式焼却炉をはじめ、各種焼却技術を有しており、多様化する環境問題やニーズに応えるため、積極的な技術開発と販売活動に取り組んでいきます。
■都城市クリーンセンター建設・維持管理事業の概要
【建設工事の概要】
発注者 |
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都城市 |
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受注者 |
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川重・大淀・丸昭・匠・持永特定建設工事共同企業体 (代表企業:川崎重工) |
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工事名 |
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都城市クリーンセンター建設・維持管理事業建設工事 |
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建設場所 |
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宮崎県都城市山田町山田地内 |
設備概要 |
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①焼却設備 |
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ストーカ式並行流焼却炉230t/日(115t/日×2炉) |
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②排ガス処理設備 |
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ろ過式集じん器、触媒脱硝装置他 |
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③飛灰処理設備 |
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加熱脱塩素化装置、重金属類溶出防止処理 |
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④余熱利用設備 |
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蒸気タービン発電機4,990kW×1基 |
完工予定日 |
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平成27年2月28日 |
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受注金額 |
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83億7,900万円(消費税込み) |
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【維持管理事業の概要】
発注者 |
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都城市 |
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受注者 |
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グリーンパーク都城株式会社(出資:川崎重工100%、所在地:宮崎県都城市上長飯町) |
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事業名称 |
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都城市クリーンセンター建設・維持管理事業維持管理業務委託 |
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委託期間 |
: |
平成27年3月1日~平成47年3月31日(20年間1ヶ月) |
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受注金額 |
: |
50億6,100万円(消費税込み) |
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