ベトナム向けセメント製造プラントを引き渡し

2011年02月08日

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川崎重工は、ベトナム建設省のベトナムセメント公社(本社:ハノイ市)傘下のブットソンセメントジョイントストックカンパニー(But Son Cement Joint Stock Company)に、セメント製造プラントを完成・引き渡しました。

今回引き渡したプラントは、ハーナム省キンバン地区にある既設セメント工場の増設工事として、2006年7月に受注したものです。本プラントは、ベトナムでは大型となる日産4,000トンのセメントプラントで、原料受入から粉砕、焼成、セメント出荷までを一貫して行うことができます。当社は、原料受入からセメント出荷までのプロセス機器一式の設計、納入および土木工事・据付工事・試運転の技術指導を担当しました。今回の増設工事完了により、ブットソンセメントジョイントストックカンパニーの生産能力は倍増し、増大する同国のセメント需要に応えるとともに、本プラントは高性能集塵設備および低騒音・低振動機器を採用しているため、環境保全にも大きく貢献します。

当社はこれまで国内外で約90のセメントプラントを納入しています。セメント需要増大の著しいベトナムでは、2008年にビナコネックス社向けに同国最大となるカムファーセメントプラント(日産6,000トン)を納入した実績があり、今回が2件目となります。これらの納入実績は、同国のみならず、今後予定される海外の大型セメントプラント新設商談に向けて大きな前進となるものです。

今後とも当社は、セメント製造設備に関する優れた技術力と信頼性を活かして、世界各地で積極的に事業を展開していきます。