双日と川崎重工、パキスタン最大規模の尿素製造設備を完工

2011年01月20日

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双日株式会社と川崎重工業株式会社は、パキスタンの有力財閥であるファティマグループのファティマファーティライザー社(Fatima Fertilizer Company Ltd./本社:ラホール市)の肥料工場向けに、中核プラントである尿素製造設備を完工し、引渡しを行いました。

ファティマファーティライザー社がパキスタン中部のサディカバット市近郊に建設した肥料工場は、近隣のマリガス田で産出される天然ガスを原料にして、アンモニアから尿素をはじめ各種合成肥料を生産するもので、一日あたり1500トンの尿素を生産する同国最大規模の設備です。

双日と川崎重工は、2006年6月に約130億円でプロジェクトを受注しました。双日は、契約全体の取りまとめを担当し、川崎重工は尿素製造設備納入や肥料製造設備全体のエンジニアリングおよびプロジェクトマネジメントを担当しました。

パキスタンでは国内の主要産業である農業を維持、育成するために旺盛な肥料需要があります。昨年7月に発生した洪水では、パキスタンの肥沃な農地に多大な被害をもたらしましたが、本プロジェクトの完工は、農業復興の支援という観点から、同国で大きな注目と期待を集めています。

双日と川崎重工は、2009年12月にも中央アジアのトルクメニスタンで同国最大の肥料製造設備を受注し、国際協力銀行(JBIC)および 日本貿易保険(NEXI)のフルサポートのもと事業を進めており、同国の農業振興・雇用促進に大きく寄与するプロジェクトとして期待されています。 

今後も、海外で培ってきた豊富なノウハウを生かし、地域の人々の豊かな生活に寄与するプロジェクトを、パキスタンおよび中東・アジア市場で展開していきます。