400kW級「川崎MAGターボ」の販売を開始

2011年01月12日

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川崎重工は、400kW級の磁気浮上式高速電動機直結単段ターボブロワ「川崎MAGターボ」MAG-M35型(最大風量:約300m/分)の製造・販売を開始します。

「川崎MAGターボ」は、下水処理施設において微生物の働きで汚水を再生させる生物反応槽へ空気を供給する送風機で、MAG-M35型は当社の「川崎MAGターボ」シリーズの最大機種です。

MAG-M35型をラインナップに加えることにより、従来シリーズである135kW級、230kW級の製品と合わせて「川崎MAGターボ」シリーズの対応風量が30~300m/分に拡大し、幅広い顧客ニーズに対応する体制が整いました。

MAG-35型の技術的特長は以下のとおりです。

(1)
主要機器を全て自社開発し、最適化することにより、総合効率の向上を図っています。
(2)
インバータ制御式高速電動機のロータに羽根車を直接取り付けることで増速装置が不要となり、また磁力によりロータを浮上させる磁気軸受の採用により、ロータが軸受と機械的に接触することなく高速回転を行うため、高効率・省エネルギーを実現し電力消費量を低減します。
(3)
インレットベーンによる制御と、インバータによるロータの回転速度制御の連動により、幅広い風量範囲で高効率運転を行うことが可能です。
(4)
従来シリーズと同様、ブロワ部と制御盤を分離することが可能なため、屋外設置、管廊設置など、様々な設置方法が可能です。

当社の「川崎MAGターボ」は、2004年に下水曝気用ブロワとして初号機を納入したのを皮切りに、6年間で約60台の受注実績があります。

下水曝気用ブロワは、下水処理施設における電力消費量の約40~50%を占めており、高効率化・省エネルギー化のニーズが年々高まっています。当社は、これらのニーズに応えるため、「川崎MAGターボ」を供給するとともに、さらなる省エネルギー化とCO削減を目指して、新製品の開発・製造・販売に積極的に取り組んでいきます。