鉄道車両新型台車「efWING」が「第43回 日本産業技術大賞」を受賞

2014年04月09日

当社が開発した鉄道車両新型台車「efWING」※1が、日刊工業新聞社主催の第43回日本産業技術大賞の「文部科学大臣賞」を受賞しました。

日本産業技術大賞は日本の産業社会の発展に貢献した技術開発成果を毎年選定し、開発・実用化した企業およびグループを表彰するものです。

「efWING」は、従来の台車では鋼製であった台車フレームの一部に、高い強度と軽さを併せ持つCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用するとともに、サスペンションの役割を通常のコイルバネではなく、弓型のCFRPバネに持たせることで、2つの機能を1つに集約しています。これにより、台車の大幅な軽量化が図られ、エネルギーコストの削減が可能です。また、高いサスペンション機能により、各車輪がレールに与える力が安定し、輪重抜け※2を半減させ、脱線に対する安全性能を向上させています。さらに「efWING」は、感性工学に基づきトータルコーディネイトしたデザインを採用し、人々に「見る楽しみ」「乗る楽しみ」を与えます。今回の受賞は、そのような「efWING」の特長、およびその開発を行った当社の技術力が高く評価されたものです。

当社は今回の受賞を機に、今後のより一層の拡販を目指し、地球環境に配慮したものづくりを追い求めます。

 

※1 「efWING」: 川崎重工の登録商標
※2 輪重抜け  : 曲線や線路不整を走行する際、車輪からレールに伝わる上下荷重が減少することであり、脱線原因の1つ

 

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