横浜市と「コージェネによる浄水場の排水処理能力向上システム」を特許化

2009年02月01日

2008年7月25日 川崎重工は、横浜市と「コージェネによる浄水場の排水処理能力向上システム」を特許化しました。(特許第4160973号)
浄水場では、水道法改正での処理水質基準の強化により浄水過程での薬品使用量が増え、排水汚泥量が増加しております。このため、既設の排水処理設備(脱水機など)では容量不足となっているケースがあります。
本システムでは、コージェネの発生蒸気により排水を蒸発濃縮することで、排水量を約1/2に減らすことができます(注1)。このため、既設の排水処理設備の増設が不要となります。さらに、コージェネの排ガスを排水汚泥の乾燥熱源として利用することで、従来の乾燥用燃料を削減することもできます。
従来は、コージェネの発生蒸気で汚泥を加温し粘性を小さくすることで脱水性能を向上させておりますが、短時間脱水方式のみに有効でした。本方式では排水汚泥量が減少しますので、短時間及び長時間脱水方式ともに効果が大きくなります。
また、コージェネは非常用発電機としても兼用可能ですので、停電時に浄水場のバックアップ電源としても機能します。
(注1)排水汚泥の濃縮可否については、事前試験が必要です。

 
排水汚泥濃縮装置
システムフロー図

 
コージェネ発生蒸気による汚泥脱水性能向上策の比較
 
排水汚泥濃縮の確認結果例
テスト設備で2倍濃縮試験を実施し問題ないことを確認しました。
なお、導入にあたっては、サイトでの確認試験が必要となります。

お問い合わせ

川崎重工業株式会社 ガスタービン・機械カンパニー
ガスタービンビジネスセンタ 産業ガスタービン国内営業部
TEL 03-3435-2989

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