中国におけるセメント排熱発電用ボイラ製造合弁会社の設立に合意

2007年09月26日

川崎重工グループのカワサキプラントシステムズは、中国の安徽海螺グループの安徽海螺あんきかいら創業そうぎょう投資とうし有限ゆうげん責任せきにん公司こうし(以下「海螺創業」)と、セメント排熱発電用ボイラの製造、販売を主力事業とする合弁会社を設立することに合意しました。

当社は昨年12月、海螺創業と合弁でセメント排熱発電設備の設計、調達、販売を主力事業とする安徽海螺あんきかいら川崎かわさき工程こうてい有限ゆうげん公司こうし(以下「ACK」)を設立しています。今回の出資はそれに続くもので、当社はこの合弁会社をACKの製造拠点として位置付け、セメント排熱発電設備の設計から製造、販売までの一貫体制を築くことで、本製品のコスト競争力の強化、そして旺盛な需要に対応する供給体制の確立を目的としています。

近年、環境対策、省エネルギー設備の導入政策が強化されている中国では、セメント生産設備の集約が進み、高いエネルギー効率を誇るセメント排熱発電設備に対する需要が急速に拡大しています。このような状況の中、すでにACKは当初計画を大幅に上回る受注を達成しており、ACKにとって高い品質と低コストでの生産体制の確立が急務となっていました。

今回の合弁会社の設立により、当社がこれまで培ってきたノウハウをベースとする高い技術水準を有するボイラ製造拠点が構築されることになります。さらに今後は、セメント排熱発電設備以外の省エネルギー・環境関連製品の製造・調達拠点としても機能させることを視野に入れて安徽海螺グループと事業化調査を進めており、当社はさらなる中国市場での業容拡大を目指していきます。

■ 製造合弁会社の概況

(1) 社名: 安徽海螺あんきかいら川崎かわさき節能せつのう設備せつび製造せいぞう有限ゆうげん責任せきにん公司こうし
(英文名:ANHUI CONCH KAWASAKI ENERGY CONSERVATION EQUIPMENT MANUFACTURING CO., LTD.)

(2) 所在地: 中国安徽省蕪湖市白馬山

(3) 資本金: 6千万元(約9億円)

(4) 出資比率: カワサキプラントシステムズ50%、安徽海螺創業投資50%

(5) 事業内容: セメント排熱発電用ボイラ等の製造、販売、アフターサービス