標準化関連活動への貢献を称える日本規格協会の「標準化奨励賞」受賞について

2025年11月12日

10月14日(火)、川崎重工水素戦略本部特別主席・小出啓介が、日本規格協会が主催する「令和7年度標準化貢献賞」にて、「標準化奨励賞」を受賞しました。
日本規格協会標準化貢献賞は、JIS及び国際規格の開発、標準化に関する図書の執筆、講習会、セミナー等、日本規格協会グループの行う標準化関連活動に対する貢献度が極めて大きく、顕著な功績を挙げた個人(標準化貢献賞)・法人(標準化貢献特別賞)及び今後の活躍・貢献が期待できる個人(標準化奨励賞)を表彰するために、平成15年度に設けられました。
小出は、2017年から、IEC/TC 100(オーディオ・ビデオ・マルチメディアシステム及び機器)において国際標準化を担当、2018年からはIEC/TC 100/TA 18の国際幹事、国内委員長、2023年からは IEC/TC 100/TA 17の国際議長として国際標準化活動に従事しています。この経験を活かして2024年から「ISO/IEC国際標準化人材育成講座(通称ヤンプロ)」の講師として、「ISO/IEC国際交渉 経験談」の講義を現在まで2回登壇し、自身の国際会議での苦労、工夫、教訓についてエピソードを交えて熱く語る講義スタイルが受講生からも評価を得たほか、季刊WEBジャーナル「標準化と品質管理」での国際標準化人材、オープン&クローズ戦略の執筆など、標準化の普及、人材育成への貢献が認められ、受賞に至りました。

<受賞者コメント>
「このたび、『令和7年度標準化奨励賞』を賜り、大変光栄に存じます。標準化は、技術の信頼性と国際競争力を高める重要な基盤であり、川崎重工の事業成長に直結する活動であると強く認識しています。
IEC/TC 100をはじめとする国際標準化活動において、国内外の専門家と連携しながら、技術の方向性を世界と共有し、合意形成を図ることは、容易ではないながらも非常にやりがいのある取り組みです。また、ヤンプロでの講義や執筆活動を通じて、標準化人材の育成にも力を注いできました。これらの活動が評価され、今回の受賞につながったことを大変嬉しく思います。
今後も、標準化を通じて川崎重工の技術力を世界に発信し、事業の成長と社会への貢献を両立させるべく、挑戦を続けてまいります。この場を借りて、日頃よりご支援いただいている関係者の皆様に心より感謝申し上げます。」

川崎重工はグループビジョン2030「つぎの社会へ、信頼のこたえを」において、カーボンニュートラル達成に向けた水素社会の実現を含む「エネルギー・環境ソリューション」に加え、「安全安心リモート社会」・「近未来モビリティ」を注力するフィールドとして位置付けています。これら注力分野における社会課題の解決に貢献するとともに、課題解決が市場価値として評価されるための仕組みづくり(ルール形成)や組織体制の強化を通じた国際標準化人材の育成に取り組んでまいります。