自社開発のデブリ捕獲システム超小型実証衛星「DRUMS」軌道上技術実証に成功
2024年03月15日
川崎重工は、自社開発したデブリ捕獲システム超小型実証衛星「DRUMS」の軌道上運用において、仮想デブリを自律的に追尾・接近、捕獲機構を伸展する技術実証に成功しました。
DRUMS(Debris Removal Unprecedented Micro Satellite)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の革新的衛星技術実証2号機※の実証テーマとして2021年11月9日にイプシロンロケット5号機により打ち上げられ、高度560kmの太陽同期軌道に投入されたものです。本技術実証では、2023年12月26日に仮想デブリを軌道上に放ち、DRUMSが自律的に追尾・接近、捕獲機構を伸展するまでの一連の実証を実施したことで、衛星がデブリに接近して捕獲する技術の見通しを得ることが出来ました。
今後、本技術実証で得られた成果を活かして、スペースデブリ除去を含む軌道上サービスの実現を目指し、持続可能な宇宙開発・利用に貢献していきます。
DRUMSの搭載カメラによる撮影画像
デブリ捕獲システム超小型実証衛星「DRUMS」 | 技術実証中の衛星管制室の様子 |
※ | 革新的衛星技術実証2号機 革新的衛星技術実証2号機は、「革新的衛星技術実証プログラム」の2回目の実証機会です。「革新的衛星技術実証プログラム」は、宇宙基本計画で示された「衛星開発・利用基盤の拡充」の衛星開発・実証プラットフォームにおけるプロジェクトの戦略的推進の一環として、大学や研究機関、民間企業等が開発した部品や機器、超小型衛星、キューブサットに宇宙実証の機会を提供するプログラムです。 出典:https://www.kenkai.jaxa.jp/kakushin/kakushin02.html |
<過去のリリース>
2021年11月11日付けリリース「自社開発のデブリ捕獲システム超小型実証衛星「DRUMS」が軌道投入され通信確立に成功」