ハノーバーメッセ2023(製造業のための国際展示会)に出展
2023年04月14日
川崎重工は米Microsoft社(以下、マイクロソフト)と共同で、ドイツ・ハノーバで開催される世界最大級の製造業のための国際展示会「ハノーバーメッセ2023」※1(期間:4月17日~21日)に出展します。
当社とマイクロソフトは、2022年5月に産業用メタバース※2の実現に向け連携しており、今回はそのプロトタイプ版をマイクロソフトブース内で展示します。
本取り組みは、産業用メタバースを活用して、顧客やパートナーと協業し、新たなロボットビジネスを創出するデジタル環境を構築し、今後懸念される世界的な労働力不足を解決するソリューションサービスの提供を目指すものです。
今回の展示では、「モバイルスマートファクトリー」として当社製ロボットを使った製造現場でマイクロソフトが提供するMicrosoft Azure(クラウドコンピューティングプラットフォーム)やHoloLens(非接続型の複合現実ヘッドセット)、デジタルツインなどを活用し、ロボット間の高度な連携や遠隔地からの作業支援を通じた生産性向上の実現を目指す取り組みを紹介します。
<産業用メタバース活用イメージ>
展示には、海外初出展となる当社のアーム付き自走式サービスロボット「Nyokkey(ニョッキ―)」が含まれます。Nyokkeyは、一般的なサービスロボット※3で課題とされてきた重量物のハンドリングが可能なロボットです。産業用ロボットが従来から利用されてきた工場や倉庫だけでなく、レストランなどのサービス産業や医療機関まで活躍領域を広げ、多用途に利用できる汎用プラットフォームとして開発されました。今回展示するロボットは、メカナムホイールの採用により水平移動を含めた全方向移動を実現したほか、アームを7軸構造にすることで姿勢の自由度を高め、狭い範囲での移動や作業が可能です。
当社は、2030年に目指す将来像として制定したグループビジョン2030※4において、今後注力する領域を「安全安心リモート社会」「近未来モビリティ」「エネルギー・環境ソリューション」と定め、新たな社会課題に対するソリューションの提供を目指しています。その実現に向けた事業スタイルとそれを支えるプロセスを変革する戦略として「Kawasaki DX」※5にも取り組んでおり、今回展示する産業用メタバースは、その中で目指しているKawasaki Digital Platformの構築に繋がる取り組みとなります。
※1. | ハノーバーメッセ2023 (https://www.hannovermesse.de/en/) |
※2. | メタバース=仮想空間 |
※3. | サービスロボット=工場以外の領域で人間が行う動作や作業を支援するロボット |
※4. | グループビジョン2030(https://www.khi.co.jp/groupvision2030/) |
※5. | DX戦略(https://www.khi.co.jp/corporate/dx/) |