バイオマス発電所向けに蒸気タービン発電設備を納入

2023年03月31日

川崎重工は、株式会社エフオン新宮の木質バイオマス発電所(和歌山県新宮市)向けに蒸気タービン発電設備(1基)を納入し、2022年10月から営業運転を開始しました。

今回のプロジェクトは、荏原環境プラント株式会社が株式会社エフオンから受注したもので、当社は主要機器である18MW級の蒸気タービンを神戸工場(兵庫県神戸市)で製造し、現地での据付指導と試運転指導を担当しました。

本設備は、木質チップを燃料としたバイオマスボイラで発生させた蒸気で発電するもので、発電した電気は「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(Feed in Tariff)」により一般送配電事業者を通じて供給します。本設備は、当社が荏原環境プラント株式会社から受注した12台目の蒸気タービン設備で、12台のうちバイオマス発電所向けの蒸気タービン発電設備としては6台目となります。

2050年のカーボンニュートラル実現に向け、バイオマス発電など再生可能エネルギー由来の発電設備の重要性は益々高まっています。当社は、1956年に発電用蒸気タービンの生産を開始して以来、国内外の電力会社をはじめとする発電事業者やバイオマス発電所、製鉄会社や石油化学会社などの自家発電設備向け、ごみ焼却発電プラント向けなど、多種多様な用途向けに製品を納入した実績があります。今後も製品技術力のさらなる向上とプラントエンジニアリング力の強化に積極的に取り組み、多様な市場ニーズに的確に応えながら、エネルギーの安定供給と環境負荷の低減、低炭素・脱炭素社会の実現へ貢献していきます。

【参考リンク】
蒸気タービンについて https://www.khi.co.jp/energy/steam_turbines/