インド向け20MW級ガスタービン発電設備を受注

2013年11月01日

川崎重工は、東南・西南アジアのガスタービン販売・サービス拠点であるカワサキ・ガスタービン・アジア社(マレーシア・クアラルンプール)を通じて、エアープロダクツ・アンド・ケミカルズ社(アメリカ)のインド現地法人であるProdair Air Products India Private Limited(以下、プロデア社)向けに、20MW級ガスタービン発電設備1台を受注しました。インド向けに20MW級ガスタービン発電設備を受注するのは、今回が初めてとなります。

今回受注した設備は、自社開発のカワサキガスタービン「L20A」を搭載する、天然ガス焚きのガスタービン発電設備「GPB180D」1台です。本設備は、プロデア社がインド南部のケーララ州コチ市に建設する天然ガス改質水素生成プラントの主熱源、および主電源として設置されます。また、ガスタービンからの排熱は、蒸気メタン改質装置に利用されます。本設備は、2015年後半に運用を開始する予定です。

「L20A」は2004年の初納入以来、国内外に約20台の納入実績があり、市場で高い評価を得ています。今回の採用は、当社の高い技術力と納入実績が総合的に高く評価されたものです。

インドは、堅調な経済成長を背景にエネルギー需要が増加しており、ガスタービン発電設備のインドでのさらなる需要の拡大が期待されています。

当社は、自社開発ガスタービンの高い技術力と、豊富な納入実績に基づく優れた信頼性を活かし、今後世界の石油・ガス市場でのガスタービン発電設備の市場開拓を強化していきます。また、アジアのほか、欧州、米国、日本を含むアジア極東地域においても現地販売拠点を活用し、世界4極体制にてガスタービン事業を積極的に展開していきます。