「人×技×熱」で快適な明日を創る。未来へつなぐ。 川重冷熱工業株式会社

Kawasaki Powering your potential

会社情報

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経営者メッセージ

社長挨拶

 当社は、冷水、温水を発生させる「吸収冷温水機・冷凍機」と蒸気を発生させる「ボイラ」を設計・開発、製造、販売そしてアフターサービス・メンテナンスまで一貫して行っている会社です。

 当社は「吸収冷温水機・冷凍機」のパイオニアとして前身時代の1959年に国内で初めて吸収冷凍機を製造して以来、1964年に世界で初めて二重効用型吸収冷凍機を製造、その後さらに省エネ性能を高めた三重効用吸収冷温水機やソーラークーリングシステム(太陽熱利用)の商品化を行うなど、常に先進的な製品を開発・製造・販売してきました。ホテル・病院・オフィスビル・大型商業施設・工場・地域冷暖房といった様々な場所で、これまでに16,000台以上が採用され活躍しています。近年では省電力機器であることや、自然冷媒である水を冷媒としていること、また未利用熱を有効に活用できることから、その優れた環境性能が再評価されています。

 「ボイラ」は1899年の初号機製造以来120年を超える歴史をもち、長年の燃焼技術を活かした水管ボイラ・炉筒煙管ボイラ、また業界に先駆けて商品化した大型貫流ボイラ、幅広い業種で使用いただいている小型貫流ボイラ、ガスタービンやガスエンジン用の排熱ボイラなど、多様な汎用蒸気ボイラを製造・販売してきました。地域冷暖房・工場用の大型ボイラから暖房・給食センター用の小型ボイラまで様々な品揃えがあり、主には産業用途の動力源として9,000台以上が採用されています。

 海外事業では、吸収冷温水機・冷凍機は直販・OEM・技術供与により累計1,000台を超える納入実績があります。また、ボイラはマレーシア・タイに販売サービスの拠点を設け、東南アジア市場において地域密着での販売展開をしています。

 また、川崎重工グループビジョン2030において「エネルギー・環境ソリューション」の中核と位置付ける水素関連事業への取り組みも積極的に進めています。当社は世界初のドライ式低NOxバーナを搭載した水素専焼小型貫流ボイラをラインナップ化しており、今後も水素適用製品を拡充していきます。

 これからも当社は、資源エネルギーを経済的に利用できる製品はもちろんのこと、常に「お客様の満足を求めて」長期間の製品保証をはじめとする製品のライフサイクルコストの低減、安心安全の製品・サービスの提供に努めてまいります。「省エネルギー」「低CO2」「高度で広範な排熱利用」をキーワードに、熱利用技術を核とした冷熱機器・システムメーカーとしてカーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。

 最後に、2022年6月に公表しました当社の不適切行為により、数多くのお客様、関係先へ多大なご迷惑をお掛けしましたこと、大変申し訳なく深く反省しております。これにより、当社が長年築き上げてきた信用を失ったことは痛恨の極みであります。今後は経営トップが先頭に立って、コンプライアンスファーストの意識醸成と二度とコンプライアンス違反を起こさない仕組み作り、風通しの良い企業風土への改革を推進し、全社員一丸となって再発防止策を進めていく所存です。一日も早く失った信頼を回復し、今後も社会・お客様から必要とされる企業であり続けられるように絶え間ない努力を続けてまいります。

 どうぞこれからも皆様の暖かいご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。