ブラジルにおけるドリルシップ建造等の合弁事業への参画について

2012年05月05日

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(完成イメージ図)

 

川崎重工は、ブラジルにおけるドリルシップ建造等の合弁事業へ参画することを決定し、5月4日(ブラジル現地時間)合弁契約書の調印式を行いました。

当社は、ブラジル・バイア州の造船所 ESTALEIRO ENSEADA DO PARAGUAÇU S.A.(エスタレーロ エンセアーダ ド パラグワス  以下、EEP)への30%出資と同社への技術移転を行います。EEPはブラジル大手総合建設会社である Odebrecht(オデブレヒト)、OAS(オーエーエス)およびUTC(ユーティーシー)(以下、ブラジル3社)により各種海洋構造物、各種船舶の製造販売を目的に設立された会社であり、当社はバイア州において建設が開始された同社の造船所の建設、ドリルシップ建造に関する技術を供与することになります。

ブラジルでは、超大深水プレサル層から相次いで油田が発見され、この開発・掘削のためのドリルシップやFPSO(洋上石油・ガス生産設備)を始めとした各種船舶の需要が急伸しています。EEPはブラジル国営石油会社であるペトロブラスが用船するドリルシップ6隻について、本船注文主である Sete Brasil(セッテ ブラジル、ブラジルの Oil & Gas 分野での投資会社)より発注内示を受けるなど、積極的に受注活動を行っています。

当社には、これまで中国において南通中遠川崎船舶工程有限公司(NACKS)及び大連中遠造船工業有限公司(DACOS)の2つの造船所を合弁事業として立ち上げた実績があり、これらの実績がブラジル3社及びEEPに評価され、技術パートナーとして認められました。

当社はEEPをNACKS、DACOSに次ぐ第3の海外拠点と位置付け、同社の育成と収益性の向上を目指して、同社での各種船舶の建造に積極的に取り組んでいきます。

 

□合弁会社の概要

 
1.会社名
ESTALEIRO ENSEADA DO PARAGUAÇU S.A.
 
2.設立年月日
2010年6月11日
 
3.所在地
ブラジル・バイア州マラゴジッペ市
 
4.資本金
253百万ブラジルレアル(増資完了後)
 
5.資本構成
川崎重工業株式会社 30%
ブラジル3社(Odebrecht、 OAS、UTC) 70%
 
6.事業内容
各種海洋構造物・各種船舶の製造販売
 
7.造船所概要
敷地面積 約160万㎡、鋼材加工能力 約36,000トン/年