インド洋上天然ガス圧送設備(ガスコンプレッションモジュール)用 ガスタービン駆動天然ガス圧縮機トレインを出荷

2010年07月28日


川崎重工は、インド石油・天然ガス会社(ONGC:Oil and Natural Gas Corporation LTD.)が進めるインド・ムンバイ沖の天然ガスフィールド開発プロジェクト(Mumbai High South Re-Development Phase-II Project)向けに、ガスタービン駆動天然ガス圧縮機トレインを神戸工場から出荷しました。

今回出荷した圧縮機トレインは、ICP鉱区に設置されるICP-R洋上プラットフォーム向けのものです。
当該圧縮機トレインは、インドネシア・西ジャワに位置するグナヌサ・ウタマ社のモジュール製作ヤードで組み立て中のガスコンプレッションモジュールに組み込まれた後、洋上プラットフォーム上に据え付けられます。ONGCへの最終引渡しおよび洋上プラットフォームの商業運転開始は2011年4月の予定です。

ガスコンプレッションモジュールとは、限られた洋上プラットフォーム上スペースを有効に活用するため、圧縮機を中心とする駆動機・ガスクーラー・スクラバー・バルブ・制御装置等の機器をコンパクトにまとめた設備で、洋上で昇圧した天然ガスを海底パイプラインにて陸地へ圧送します。
当社は、現在組み立て中であるガスコンプレッションモジュールのエンジニアリング業務についてもインドのアフコンズ・グナヌサ合弁会社(AGJV:Afcons-Gunanusa Joint Venture)からあわせて受注しており、当社が基本設計したガスコンプレッションモジュールに今回出荷した圧縮機トレインが搭載されることとなります。

当社は圧縮機メーカーとしては数少ないトータルモジュールサプライヤーであり、インド・東南アジア地域で豊富な実績を有しています。今回のICP-R洋上プラットフォーム向けは51基目のガスコンプレッションモジュールとなり、インド向けとしては35基目となります。

環境意識の高まりとともにクリーンエネルギーの利用が広がる中で、当社は今後とも天然ガス関連機器の拡販に取り組み、エネルギー・環境ビジネスを積極的に展開していきます。