国内初、ごみ焼却・バイオガス化複合施設の建設および運営事業を受注(カワサキプラントシステムズ)
2010年07月01日
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川崎重工グループのカワサキプラントシステムズは、山口県防府市より「防府市クリーンセンター整備・運営事業」を受注し、同市議会において承認されました。本事業は同市がDBO(Design Build Operate)方式で計画した事業であり、ごみ処理施設の建設と20年間の運営事業を一括して行います。 今回受注した施設は、選別施設・バイオガス化施設・ごみ焼却施設を組み合わせて高効率な廃棄物発電を実現する、国内初のごみ処理複合施設です。 選別施設は可燃ごみからバイオガス化に適したごみを選別し、選別されたごみはバイオガス化施設において高温乾式メタン発酵処理されバイオガスを発生します。選別されない可燃ごみやメタン発酵残渣等については、焼却施設のストーカ式並行流焼却炉において低空気比高温燃焼を行い、エネルギーを回収します。 本施設は、リサイクル施設と汚泥有効利用施設も有しています。リサイクル施設は粗大ごみ、不燃ごみ、資源ごみ等から資源物の回収を行い、汚泥有効利用施設は隣接施設で発生する下水・し尿汚泥を受入れ、バイオガス化施設において有効活用します。また、焼却施設より発生する焼却灰および飛灰は、セメント原料として利用されます。 本施設は、当社の持つ高度なごみ処理技術の複合化により最大発電量3,600kW、基準ごみ時の発電効率23.5%という優れた環境・省エネルギー性能を実現しています。高効率な廃棄物発電により施設内の消費電力を賄うとともに、余剰電力を売電することで施設の維持管理費用の低減と、温室効果ガス(CO2)排出量削減に貢献します。 当社はバイオマス事業において、国土交通省と環境省の連携事業である石川県珠洲市浄化センター向けのバイオマスメタン発酵処理施設や、CONCHセメント(中国)と共同開発したごみ焼却設備からの排熱および焼却灰をセメント生成に有効利用するCKKシステムなど、幅広い実績を持っています。 今回の受注は、当社のバイオマス事業における多様な技術力や、40年以上におよぶ廃棄物処理施設の建設・運転の実績と経験が高く評価されたものです。 川崎重工グループは今後もバイオマスや風力、太陽光などの再生可能なエネルギーの有効利用を促進する最新技術の開発や拡販を通じて、温室効果ガス排出量削減や資源の有効利用による循環型社会構築に貢献していきます。 ■防府市クリーンセンター整備・運営事業の概要 【建設工事の概要】
【運営事業の概要】
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