「787ドリームライナー」の増産に向け新生産工場が完成
2010年03月02日
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川崎重工は、航空機製品の組立・部品製造拠点である名古屋第一工場に、ボーイング社と共同開発中の新型旅客機「787ドリームライナー」製品の増産に対応するための新工場(南工場)を建設し、本日竣工式を行いました。 今回完成した南工場は、名古屋第一工場の南側隣接敷地に2008年8月から建設を進めていたもので、将来の当社航空機生産の大きな一翼を担う工場となります。当社は、「787ドリームライナー」の開発において前部胴体、主脚格納部、主翼固定後縁を担当しており、2006年7月に完成した既存工場(北工場)と同様に、各種の最新鋭設備を導入し、複合材部品の加工から前部胴体の組立までを一貫生産できる製造ラインを構築しています。 当社はこれまで、北工場において基本型機(787-8型機)の製造ラインを立ち上げ、順次生産を行っていますが、今後は同機の増産対応に加え、胴体を延長させたファミリー機(787-9型機)の設計開発が本格化してくることから、新たに南工場を建設してファミリー機の生産本格化に備えるものです。 ボーイング社は、2009年12月に「787ドリームライナー」の初飛行に成功し、現在、2010年中の型式証明の取得と顧客への初納入に向けて、飛行試験を重ねています。さらに、多数受注している顧客への期待に応えるため、今後急ピッチの増産を計画しています。当社は、新工場の竣工により、ファミリー機の開発生産ならびに基本型機を含めた増産要請への体制整備を加速し、「787ドリームライナー」プログラムに積極的に貢献していきます。 なお、新工場の概要は以下の通りです。
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